Wild Flower3 (ページ26)

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静かになったテヤンを床に投げ落とす。

　「私に突っかかってる暇があったら練習でもしろ」

吐き捨ててAは部屋に帰って行った。

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騒動が尾を引いて活動に影響が出ている。

カムバの時期は未定なのに１stコンサートの日程は徐々に近づいてくる。

一人欠けてしまったNAKEDはフォーメーションの組み直しも必要なのに誰も練習をしようとしない。

それどころか、NAKED内の不協和音は大きくなるばかりだった。

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そして事態は急展開を迎える。

ジヒョン達を死に追いやった人物が逮捕された。

男は自首する事なく、捜査機関が探し当てた。

警察署に連行される男がマスコミに向かって大声をあげた。

犯人「悪いのはスソンだ！！！！！俺はジヒョンを愛してた！！ジヒョンの為ならなんでもやってやったのに！スソンがいなくならないから俺とジヒョンは変わってしまった！！スソンが死ぬべきなんだ！！！スソンを殺させろ！！！スソンを連れて来い！！！！スソンを！！！」

そんな妄言じみた言動がメディアと通してNAKEDに届いた。

男の供述から、Aが受けた二度の襲撃は同一犯だと言う事がわかった。

ペイント弾も左腕の骨折も。

それ以外も計画していたがジヒョンがやめてくれと懇願し自分との連絡を絶とうとした事に腹を立て執拗にストーキングを行った結果大事故が起きたのだと男は言った。

ジヒョンが死んだのはAのせいだとも。

男はジヒョンが練習生になった頃の最初のファンで、ジヒョンとは友人のような関係を築いていた。

相談などを聞いているうちにジヒョンの為に業界の仕事に就き、多くのアドバイスと声援を彼女にもたらした。

ジヒョンがデビューが決まっても良好な関係を保っていたが、突然現れたAが脚光を浴びジヒョンが心のバランスを崩し始めた。

ジヒョンがAの愚痴を言う度に宥めていたのは男の方だった。

ジヒョンは毒を吐く事で自分を保ち整えていく一方で少しずつ溜まり始めた心の毒が男を蝕み、Aへの憎悪を募らせていく。

そしてついには攻撃という手段に出てしまう。

ジヒョンは恐ろしくなりすぐにやめて欲しいと頼んだがそれはエスカレートしていった。

そしてジヒョンへの態度も変化していく。