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「・・・ひっく・・・・うぇえ・・・・・ひっく」
徐々に泣き声は収まり、ルハンがAの顔を覗き込む。
LH「落ち着いた？」
Aは涙の痕を手で拭いながら顔を上げて頷いた。
「・・・ひっく・・・・(こくり)」
LH「よしよし。あはは、鼻が真っ赤になってる。可愛い」
赤くなったAの鼻をちょんと指で触って綺麗な笑顔でルハンは言った。
「ひっく・・・へへ・・・・顔洗ってきます」
つられて笑顔になる A.
LH「案内するよ」
Aの手を取ろうとしたルハンを制してセフンが二人の間に割って入る。
SE「俺が連れてく。えっと・・・」
一瞬、ヌナと呼ぼうとしてなぜかためらうセフン。
「？」
Aはきょとんとした顔でセフンを見上げる。
SE「行くよイルボン。こっち」
「はい、セフンさん」
Aの手を取って歩き出すセフンの背中をジュンミョンの声が追う。
SU「イルボン？？こらセフン、ちゃんとヌナって呼べよ、お前より年上なんだから」
注意を受けたセフンだったが背中を向けたまま空いている手をひらひらと振って見せて
SE「日本(イルボン)人だから間違ってないじゃーん」
「？？」
悪びれた様子もなく二人の会話の意味を理解していない Aを連れて練習室を出て行った。
SE「はい、ここ女子トイレ」
扉の前まで連れてきて手が離れる。
「ありがとうございますセフンさん。帰りは一人で戻れるので大丈夫です」
SE「ん」
笑顔で御礼を言うと扉を開けて入っていく A。
顔を洗ってすっきりして戻ると、正面の壁に背中を預けて立っているセフンがいた。
「あれ？待っててくださったんですか？すみません」
トコトコとセフンの前に行くA。
SE「ううん。あの・・・ごめんね」
セフンがバツの悪そうな顔をして視線を泳がせた。
「？」
SE「酷い事言って」
「なにかおっしゃいましたっけ？」
なんのことだかまるでわからないといった表情で Aはセフンを見上げている。
SE「怪我の事知らなかったから。夜食買ってきてくれてありがとう。怪我させてごめんね」
Aを見下ろしてセフンは頭を掻いた。
「セフンさんのせいじゃありませんから。私が上手にかわせなかっただけですから。えへへ」
もうなにも気にしていない笑顔にセフンはじっと Aを見つめて
SE「セフン」
ぽつりと言った。
「え？」
Aがきょとんとした。
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年6月28日 17時
