By your side (ページ6)

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そんな彼女の様子にギョンスがセフンを窘める。

KS「やめろよセフン。無事なやつだけ食べればいいだろ」
SE「えー」

二人のやりとりに意を決した彼女はくるりと踵を返した。

　「もう一度買ってきます！ごめんなさいっ」

ドアを開けて飛び出そうとする。

SU「あ！別にい」

ジュンミョンが止めようとした瞬間

　「いたっ！！！！！」

ドアの向こうから腕が伸びてきて、彼女の左腕をがっつりと握った。
悲鳴が上がり、全員が入り口に注目する。

ミンソクがAの腕を握っていた。

CY「ミンソギヒョンなにしてんの？ってか痛ってどした？」
JD「やっぱり怪我したんじゃないの？」

　「あの、ミンソギオッパ、手、離してくだ」

まだ出て行こうとする彼女の腕を、ミンソクはさらに強い力で握りしめた。

　「いたいっ！」

たまらず声が上がる。

XM「こけた時痛めたんだろ、なんで隠すんだ」

飄々とした顔でミンソクは言う。

　「あ、いや。言葉がわからなくて。えへへ」

彼女は笑顔を崩さない。

XM「うそつけ。韓国語だいぶわかってるくせに。まあいいから、手当てするよ」

痛めている左手をお構いなしに引っ張って練習室に引き戻す。

　「あのっあっいたっいたいですっ」

逃げようと抵抗するが引きずられていく。

XM「抵抗しないでオッパの言う事聞きなさい」

　「の～～～～～；；；」

抵抗空しく、練習室の中央に連れて行かれる。

LH「ミンソク、楽しんでないでちゃんと手当てしてあげないと」
SU「痛い所痛くしてどうするんだよミンソギヒョン」
XM「わははー」
　「ヘルプミ～；；；」
SE「痛いなら痛いって言えばいいのに・・・」
KS「お前が言わせない空気にしたろ」
SE「えー？俺？」
TA「セフンのいじめっこー」
SE「えーーー」

ジョンデがミンソクに救急箱を渡して、ミンソクはてきぱきと手当てを施した。

XM「ほら。だいぶ痛くしたから泣いてもいいぞ」

　「え？」

手当てを終えて、ミンソクがAの顔を見る。

XM「結構いい根性してるから気に入った」
LH「なに？ミンソク、なんの話？」

ずっと笑顔だった彼女の顔が少しだけ曇る。

　「見てた・・・んですか？」

XM「通りがかったの」

二人のやりとりにすかさずジュンミョンが割って入る。

SU「なにかあったの？怪我の原因こけただけじゃないの？」

彼女は言葉に詰まったようだった。

　「・・・」

XM「どろどろドラマ張りの女のやっかみがね」

代わりにミンソクが答える。