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LH「さてと、お風呂入って寝よ」
「うん、おやすみなさいオッパ」
TA「ヌナもゆっくり休んでね」
「ありがとうタオ。ジョンデ、ギョンス、後片付けありがとう！」
JD「ううんー」
KS「おやすみー」
ルハンの声を皮切りに、皆は自室へと退散していった。
リビングの明かりは落ちていたが、テレビが点いていた。
セフンが階段を下りてくる。
リビングのソファに Aを見つけると近づいて声を掛けた。
SE「まだ寝てなかったのイルボン」
振り返った Aが見上げる。
「セフン、どうしたの？」
SE「なんか喉が渇いたから」
Aはふと時計を見た。
「そっかー。んー・・・あ、もうこんな時間なんだ」
キッチンへ行って水を飲んだセフンが戻ってくる。
SE「何見てたの？」
テレビに視線を投げる。
「なんか適当についてるの見てた」
いつもと少し違う声のような気がした。
SE「早く寝なよ」
「うん」
Aはテレビを見たまま動かない。
少しの沈黙の後
SE「・・・・ねぇ」
「ん？」
SE「痛かった？」
セフンがぽつりと言った。
「なにが？」
SE「お腹刺された時」
「あー・・・。そりゃね。あの時は一瞬死ぬかって思った」
SE「・・・・・」
セフンが唇をきゅっと結ぶ。
「でもすぐ痛みが来て苦しくて死んだ方がマシかもって思った方がしんどかったかな。あはは」
褪せた笑い。
SE「・・・・・」
セフンは隣に座ると Aを抱き締めた。
「ちょちょちょちょっとセフン、なに」
さすがに驚いてセフンを押し返そうとするがびくともしない。
SE「大変だったね」
肩に顎を置いているセフンの顔は見えない。声だけが届く。
「あははは。昔の話だからもう痛くもなんともないよ」
セフンの背中をぽんぽんと撫でて Aが答えた。
SE「でもまたここでもいじめられてる」
いつも笑ってやり過ごしているけど、怪我をさせられたのは一度ではない。
「人気者の傍にいるのは大変なんだよ、ふふ」
安心させるように Aは言った。
SE「思い出して怖くなったりしないの？」
セフンは静かに続ける。
「ん？・・・だいじょーぶ」
Aは自分にも言い聞かせているようにセフンには聞こえた。
SE「ごめんね」
自然に口からこぼれた言葉だった。
「なんでセフンが謝るの？変なの」
また Aが笑った。
SE「なんか謝りたくなった」
ぽつりとセフンは言う。
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年6月28日 17時
