雨のち・・・ ページ33
MJ「もうすぐ練習も終わるからみんなの飲み物買ってきてくれる？」
いつものようにマネージャーが Aに指示を出した。
「はーい！いってきます！」
もう全員の好みを把握している Aはすぐにコンビニへと走って行った。
「すごい雨だなぁ。濡れないようにしないと」
外は土砂降りの雨。
傘を器用に頭と肩で押さえて差し、飲み物が入ったコンビニの袋を両手に下げていた。
この頃はよろよろせずに運ぶ力もついた。
コンビニを後にしたところで、あの二人組がまたもや Aの前に立ちふさがった。
女子A「あーら、お買い物？」
「あ、はい」
もう慣れっこになった Aは普通に答える。
女子B「１２人分の飲み物とか大変だよねぇ。手伝ってあげるよ」
クスクス笑いながら近づいてくる。
「いえ、だいじょ」
女子A「傘邪魔だよねぇ」
女子B「ねー」
一人が Aが差している傘を取り上げた。
「あ、ちょっ」
あっさりと地面に転がせる。
女子A「あーごめーん。手が滑っちゃったー」
女子B「やだー私躓いちゃったー」
もう一人がわざと傘の上で何度か足踏みをして、それはもう使い物にならなくなった。
「あー・・・傘が」
女子A「ごめんねぇ」
女子B「ばいばーい」
土砂降りの雨の中コンビニの袋を両手に抱えて、走り去っていく女子二人組の背中を見送る。
「あー・・・飲み物濡れちゃう。とにかく走ろう」
使い物ならなくなった傘を拾ってコンビニのごみ箱に捨ててから、Aは事務所に向かって一目散に駆け出した。
SE「だー！暑ーい！」
BH「なんかむしっとするなぁ」
CY「マネージャー！飲み物はー？」
練習に区切りがついて、メンバーがそこら中に転がっていく。
MJ「今 Aが買いに行ってるわ。もう少し待ってー」
タオが窓の外を眺めながら
TA「外すごい雨だよー」
BH「だからむしっとするのかぁ」
汗を拭きながらあたりを見回したルハンが
LH「あれ？Aは？」
CY「飲み物買いに行ってるってー」
そのやりとりと外の様子を見たミンソクがやれやれという顔をした。
XM「あ・・・俺 嫌な予感する」
ミンソクの顔を見たルハンが察して
LH「あー・・・俺も嫌な予感する」
SE「あー・・・」
セフンも外を見た。
XM「ヌナー、バスタオル３枚くらいちょうだい」
マネージャーにミンソクが言った。
MJ「バスタオル？何に使うの？まさかこんな雨の中外に遊びに出るなんて許さないわよ」
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年6月28日 17時
