By your side (ページ16)

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またしても不本意な注目を浴びてしまい、Aは困り顔で笑った。

XM「顔はだめだろ、いくらなんでも」
KR「ほら、早く押さえろよ」
SE「ヒョン！？」

クリスは持っていたタオルをためらいなく Aの血だらけの手に押し当ててその手をどかすように促す。
当てられたタオルを鼻に当てて、Aは申し訳なさそうな顔で言った。

「すみませんクリスオッパ。かっこいいタオルなのに」

後からやってきたジョンインもすぐに自分のタオルを差し出す。

JI「俺のもほら。あー、袖にも付いちゃってるよ血が」

血が垂れて汚れてしまった腕を掴んでジョンインが言う。

「ジョンインにも付いちゃうから触らないで～」

慌てた様子でみんなから離れようとするAをミンソクが腕を掴んで引き戻す。

XM「うるさいよ。お前は黙って手当てされてな。とりあえず横になれよ」
　「血だらけだからどこか汚しちゃうし、上向いたら血が喉に」
LY「早くこっちおいで。なにも気にしなくていいから、ほら」

レイにも腕を掴まれて練習室の奥へと誘導される。

　「あうあう」
JD「はい、ここに寝て。上着敷いたから」

自分の上着を練習室の床に敷いてジョンデがAを呼んだ。

　「ジョンデ～。悪いってば」

往生際が悪いAはなかなか床に座ろうとしない。
見かねたセフンが前に出た。

SE「もー、ヒョンたちの言う事聞けってば」

足を払ってAを倒れさせ自分の体で受け止めて、そのまま床に座った。

　「ひゃぁ！？」

座ったセフンの足の間に寝転がるような形になったAは起き上がろうともがくが
両手はセフンの足の下にそれぞれしっかり押さえ込まれていた。

LH「あ、ないすセフン。そのまま枕になってあげて」

　「セフンのズボンに血が付いちゃうよ～」

いやいやと頭を振って逃げようと抵抗する。

SE「洗えば平気だっての、練習着だし。動くなー。頭がへんなとこに当たる」

セフンの言葉にAはピタッと動くのをやめておかしな声を上げる。

　「いやー！」

CY「いやーだって。おもしれー」

チャニョルが冷やかす。

BH「手拭くやつ持ってるよ。はい」

ウェットティッシュを持っていたベッキョンが持ってきて差し出す。

JD「それいいね。ちょうだい。はい、A手出して、拭いてあげるから」

　「んー」

抵抗するのを諦めた様子に、セフンが足を少し浮かせて手を出せるようにする。
血だらけの手をジョンデが丁寧にウェットティッシュで拭いていく。