By your side (ページ2)

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出逢いページ2

練習室に向かう廊下をEXOのリーダーが足早に歩いている。
通りがかった初老の男性が彼を呼び止めた。

CEO「ジュンミョン」
　SU「はい」

すぐに足を止めて呼ばれた男性に会釈をする。

CEO「今日からうちで預かることにした子がいるんだが」
　SU「はい？」

なんの脈略もない話に一瞬飲み込めず不思議そうな顔をする。
初老の男性は構わず続けた。

CEO「日本で世話になった社長の娘さんが韓国語を習得したいと留学を希望していてな。
　せっかくだからうちで預かることにしたんだ」

話の内容は理解が出来たが、それと自分に何の関係があるのかときょとんとしている。

　SU「はい。それで僕になにか？」
CEO「EXOの付き人として面倒みてやってくれ」

突然の申し出に素っとん狂な声になる。

　SU「え！？女の子なんですよね？？」
CEO「韓流ドラマが大好きだそうだがK-POPはまったく興味がないそうだ。
　知っているグループはAOAだけらしい。多分お前たちの事も知らないだろう」
　SU「はぁ・・・代表がおっしゃるならお引き受けしますが。その方はおいくつなんですか？」
CEO「数えで22だったはずだ」

年齢を聞いて自分のグループの面々と照らし合わせる。

　SU「じゃあベッキョン・ジョンデ・チャニョルと同い年でギョンスが同級ですね」
CEO「一通りの会話は問題ないらしい。それと英会話は堪能だ。よろしく頼む」
　SU「わかりました、失礼します」

初老の男性が歩いていくのを頭を下げて見送った。

再び練習室へと足を向け歩き出したが、ふと浮かんだ疑問が声に出た。

SU「・・・いつ、どこに来るんだ？？」

EXOのメンバーが思い思いに過ごしている練習室のドアがそっと開く。

　「こんにちはー」

中にいる面子に比べると随分小さい女の子がひょっこり顔を出して挨拶をした。
入口に一番近い場所にいたレイがとことこと歩み寄る。

LY「はーい？」
　「[韓国語]あ、はじめまして！AAといいます！[英語]今日からよろしくお願いします！」

韓国語と英語の混じった挨拶をして深々と頭を下げる。
英会話が堪能なクリスが反応した。

KR「英語？挨拶は韓国語だったよな」
BH「今なんて言ったの～？なになに～？誰この子？」
KR「今日からよろしくお願いしますって」
JI「女の子だ」
CY「ちっちゃいなー」

一瞬にしてEXOのメンバーに囲まれた女の子は、まるで林に迷い込んだかのような錯覚を起こして見上げる。

　「[英語]わ～おっきい・・・[韓国語]こんにちは」