Wild Flower2

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ベテランの記者たちの鋭い質問にテヤンはタジタジで完全に震えあがっている。




５分もしないうちにテヤンは泣き出してしまった。




テヤンが泣いていても矢継ぎ早に質問が飛んで来る。




会見としてはかなりグダグダな進行になってしまっているが、それすらもネタになるようで記者たちは質問を止めない。





モニター越しに見ているウォルも泣いている。








Aは無言のまま立ち上がった。






MH「どうしたのA」




ミファがAの顔を見あげて言った。





　「ほんとくだらない」




Aは心底呆れたようにそう言い放つとドアに向かって歩き出した。





DH「どこ行くのA！待ちなさい！」




何かを感じ取ったダヒが追いかける。




他のメンバーも続いた。









･







案の定ダヒが心配した通り、Aは記者会見場のドアを開け放って中に入った。





慌てて追いかけてくる姉たちも続いて声を上げずに入った。





記者たちがざわつく。





テヤンは泣きはらした顔でメンバーを見つめた。





Aはテヤンの前に用意されたマイクを取った。




　「NAKEDのマンネ、Aです。こんにちは。
　この度は姉の為にお集り頂きありがとうございます。一言言わせてください。
　姉も人間です。
　人を好きになるという感情は当たり前のことですよね。それが理解出来ない人は黙っててください。
　私たちが姉を支えて今までの何倍も頑張るのでどうか姉を応援してやってください」




記者たちからブーイングが起きる。




「相手の方もこの件を公表するのに了承して下さっているし、皆さんの飯の種を作った姉になんの罪があるんですか？これ以上何を謝るんです？
　アマリリス達はきっとわかってくれるって信じてます。それ以外の音は耳に入らな・・・痛いよオンニ。なんで叩くの」



頭を叩かれてダヒの方を向いたAからマイクを奪い取るダヒ。



DH「この度は申し訳ありませんでした。
　どうかテヤンと私たちのこれからを温かく見守って下さいますようよろしくお願い申し上げます」



Aの頭を押さえつけてお辞儀をさせながらダヒが言って他のメンバーが続いた。



テヤンも立ち上がって深く頭を下げた。








他のメンバーの乱入により混乱した会見は予定した時間よりも早く終了した。





待機しているはずだった別室に全員で戻る。




Aはダヒに首ねっこを掴まれていた。

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