Wild Flower2

59 ページ11

仕事と練習と、充実してはいるが周囲の雑音も日増しにその度合いを増しているNAKEDは、どうしても愛想がなく練習生期間が短いマンネに注目が集まっていた。



誤解を招きやすい態度がアンチを増やしているようだった。




　『可愛がられてるのはわかるけどリハにまで出てくるってちょっとどうなの？』



　『グクのピンチヒッターってマネ立たせとけばいいじゃんね』



　『EXOの時も袖にいたよね。チャニョルがにこにこしててむかついた』



　『天罰落ちないかなー。こけてステージから落ちるとかさｗ』



　『誰かなんか投げつけてやってよｗ』



　『石投げてみようか皆でｗｗｗ』



　『なにそれウケるｗｗｗ』




バッシングで盛り上がる掲示板を見て姉たちが眉をひそめた。



UR「ちょっとこれ流れまずくない？」


YS「ん〜〜〜」


TY「ちょっとA、あんた自重しなさいよ。めちゃくちゃバッシングされてるわよ」


WL「目の敵じゃんこれ〜」



冷蔵庫にジュースを取りに来たAに姉たちが声を掛けた。




　「オンニたちこそエゴサするのやめなよ。するなら自分のだけにして」



Aは興味すら示さない。



UR「あんまりアンチ舐めてると痛い目みるよ？少しは大人しくして心証良くしないとさ」



ウリョンがアドバイスを施す。




　「言いたい奴には言わせておけばいいよ。なんで私が自重しなきゃいけないの？
　怒られるようなことしてないし、してたら事務所から注意されるでしょ」



YS「そりゃそうだけどさ。あんた怖くないの？めちゃくちゃ叩かれてるんだよ？たくさんの人達から」



ユンスンは自分の事のように顔を歪めている。



　「そんなの気にしてたらやってけないし、気にするようならこの仕事向いてないって事なんじゃない？もう行くよ、眠いから」



そう言ってAは自分の部屋に戻った。



TY「あのメンタルの強さはなんなの？バケモノなの？」



WL「私だったらこんなに叩かれてたら外出られないよもう」



双子が顔を見合わせる。



UR「うちのマンネは鉄の心臓の持ち主ってことかな。まぁダヒオンニに報告しとくわ。
　なんか流れが嫌な感じだからさ」


YS「うんうん。私たちも気を付けててあげよ。あの子興味ない事にはほんとまったく注意払わないからさ」



TY･WL「世話が焼ける〜〜〜〜〜」









･









迎えた音楽フェスの舞台。






Aは空き時間があると袖に行って色々な先輩の舞台を見学している。

60→←58

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す