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2人に抑え込まれてさすがに動けなくなった Aは暴れるのを止めた。
ジヒョンが離れて、ダヒが手を離す。
するとダヒを突き飛ばして、Aは前を向いた。
DH「A?」
「あんた達なんか大嫌いだ」
Aに睨まれた先にいる双子は驚いて目を丸くしていた。
Aの潤んだ目を初めて見たせいだった。
Aは駆け出して練習室のドアから飛び出して行ってしまった。
DH「A!!」
追いかけようとしたが尻もちをついて出遅れてしまったダヒと動けない双子と、成り行きを見守っていた他のメンバーはただ Aが出て行ったドアを見つめるだけだった。
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JI「ヒョン〜、A〜、飯〜」
下の階からジョンインの呼ぶ声が聞こえる。
CY「わーかーったぁー!」
「ヨリソンベうるさい」
BH「けけけ、怒られてやんの」
CY「なんつー言い草だ後輩」
「いだっ」
チャニョルのデコピンが飛んだ。
Aが逃げ込んだ先はEXOの宿舎だった。
突然やってきた AにEXOのメンバーは驚いたが、どう見ても練習着のまま鞄も持たずに飛び出してきたらしい恰好と、訪れた理由を話そうとしない様子に誰も何も聞かずに招き入れた。
ゲーマーのチャニョルとベッキョンがチャニョルの部屋でゲームに誘って今に至る。
JD「今日は Aの好きなおかずだよ〜」
連れ立って階段を下りてきた Aにジョンデが声をかけた。
「ありがとうございます。ジョンデソンベが作ったの?」
JD「俺は手伝っただけwギョンスが作ったよ」
JI「俺も手伝った」
ジョンインがキッチンから明るい声を上げた。
「え」
Aのリアクションにベッキョンとチャニョルが吹き出した。
JI「なんだよその反応。失礼だなお前」
「味付けはギョンスソンベだよね?そうだって言って」
KS「ジョンインは野菜切ってくれたり炒めてくれたんだよ。味付け全般は全部俺」
あからさまにホッとした顔をする A。
JI「食わせねぇぞ A」
Aはさっとよく座る席についた。
「いただきまーす」
食卓が笑いに包まれた。
・
食事が終わるとテレビがあるリビングに移動して Aを交えて団らんするEXOのメンバー達。
セフンがふと時計を見るとかなり夜が更けている事に気付いた。
SE「帰んないのか?」
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時