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NAKEDが10人体制になってから数か月が過ぎ、いよいよデビューに向けてのさまざまなプロジェクトが始動となった。
デビュー曲の収録。
デビュー曲のダンスレッスン。
ジャケット撮影。
Teaser撮影。
目まぐるしく過ぎていく毎日。
マンネであり芸能人生活にも一番不慣れなはずのAだったが持ち前の性格のせいか淡々とこなしていた。
(もっとダンスの練習がしたい。ここでの練習だけじゃ全然足りない・・・)
デビュー曲の為のダンスレッスンだけでは満足出来ないAだったが、練習室を確保する術が分からず悶々としていた。
そんなことを考えながら事務所の廊下を歩いていると
CY「おーA、個別Teaserの放送始まったなぁ」
BH「ダヒヌナめっちゃ綺麗だけどお前どんな感じになったの?w」
EXOのビーグルラインの二人が笑いながら声をかけてきた。
「・・・・・」
Aは二人の声が耳に届いていない様子で歩き続けている。
チャニョルとベッキョンは通せんぼをしてAに自分たちの存在を気付かせた。
「?・・あ、ヨリソンベ、ベクソンベ」
やっと顔を上げてこちらを見るAに二人が笑う。
CY「なんだよ悩み事か?w」
「うん」
Aは素直に頷く。
BH「オッパに話してごらんAwってかオッパって呼べよいい加減俺たちの事」
ベッキョンがいつも口にすることを付け加える。
「え、無理。あのね、ダンスの練習もっとしたいんだけど練習室が空いてなくて困ってる」
さらりと先輩の苦言を流すA。
BH「無理ってなんだよwww練習室?今一部屋丸々お前たちが独占してるじゃん」
デビュー当日まで練習室の一つを専用としてNAKEDが貸切っている。
「オンニ達と一緒じゃ邪魔で集中できないから他んとこで別でやりたいの」
CY「お前それ他のメンバーには言うなよw」
大きな手でわしゃわしゃとAの頭を撫でながらチャニョルが言った。
「髪梳くのめんどくさいからやめてよヨリソンベ」
容赦なくチャニョルの手を払いのけるA。
CY「お前このやろwww」
BH「俺たちがよく使うとこ教えてやるよ」
外部のダンススタジオを紹介してもらうA。
空き時間を見つけるとすぐにそこへ飛んで行って空いている部屋を貸してもらい一人で黙々と練習を続けていた。
事務所の練習室と違って好きな音楽をかけて練習が出来る。
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時