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JD「・・・番号知らないから・・」
ジョンデは俯いて足元を見る。
JD兄「家に行ってみれば会えるだろ？」
至極当然の兄の言葉にジョンデは両手を握りしめた。
JD「・・・」
JD兄「封筒の中身がなんだったのか、どうして代表と彼女が繋がってたのか、ちゃんと聞かないとなにもわからないままだろ」
あくまで優しく、諭すように兄は言う。
JD「俺が考えてる通りだったら・・・もう笑えない気がして・・」
本音が口をついて出た。
JD兄「そうじゃないかもしれない。たとえそうだったとしても、今のままじゃお前は結局立ち止まったまんまで、他のメンバーにも仕事仲間の人たちにも迷惑にしかならない。
どんな答えでもちゃんと受け止めて乗り越えていかないと」
そう言った兄がジョンデの固く握られた拳をポンポンと軽く叩いた。
JD兄「ま、その辺のことも実家でゆっくり整理してみろよ。代表もそのつもりで時間くれたんだと思うし。な？」
ジョンデの心を察している兄は、つらい気持ちを吐き出して苦しんでいる弟を休ませるように話を打ち切った。
ジョンデは固く握っていた拳を解いて小さく返事をすると、流れる車窓の景色に目を移した。
話す相手がいなかった心の内を晒して少し楽になったのか、ジョンデはいつの間にか眠っていた。
･
･
ふと車の振動を感じない事に気が付いて目を覚ましたジョンデ。
JD(あれ？着いてる・・)
目の前には実家がある。
寝ていたので起こさないでいてくれたのか、兄の上着がかけられてエンジンのかかっていない車の助手席に取り残されているジョンデ。
動くのが面倒で目を覚ましてもそのままでいると、母親の車が隣に駐車された。
JD(母さん帰って来た・・・買い物行ってたのかな)
身動きせず様子を見守っているジョンデ。
運転席から降りて来た母と、向こう側の後部座席のドアから誰か降りているのが見える。
JD(誰だろ？・・・母さんが駆け寄ってる・・・父さんかな？・・・歩き方が少しおかしいみたい、怪我でもしたのかな)
ぼーっと眺めているジョンデの目の前で、母親がひょこひょこと歩いている人物を支えているように見える。
車の影から出て母親が支えている人物がよく見える。
ジョンデは起き上がって窓に張り付いた。
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〜NAE〜(プロフ) - 樹真さん» コメントありがとうございます！すみません今頃気が付きましたT^T ご意見ありがとうございます！ (2019年3月29日 13時) (
レス) id: 939b6e9883 (このIDを非表示/違反報告)
樹真 - レイも出してください (2018年5月3日 14時) (レス) id: d1804e3079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2018年1月14日 17時
