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少女「質の悪い客はヤバい人たちで、オンニは死んで逃げようとした・・・。
でも、代わりに死んだのはおじさんだった。
オンニを見逃す代わりに、オトシマエっていうやつで代わりに死んだ。
ここらに住んでる人たちをまとめてたおじさんが死んで、オンニはみんなに責められた。
そうしてまたひとりぼっちになったオンニは、いつの間にか困ってる人たちの身代わりをするようになった。
殴られて困ってる人がいれば代わりに殴られに行って、お金に困ってる人がいたら自分の家に住まわせてご飯を食べさせる・・・。
私も親に売春させられててオンニに出逢った。
うちの親に殴られてもオンニは私を庇ってくれて、生活費に困ってるなら自分とこに来いって。
自分で稼いだ金を・・私に・・・」
涙で声を詰まらせた少女を、ジョンデはただ呆然と見つめていた。
少女「家の鍵をかけないのも、誰がいつでも逃げてこられるようにってオンニがしてた。
でも寝ている時に、オンニをものにしようとした馬鹿な男たちに襲われて・・・。
それ以来寝るときだけ鍵をかけるようになった。
オンニはそういう人なの。
あんたなんか逆立ちしたって助けになんかならない。
オンニを助けられる人なんて・・・誰もいない・・・」
少女は自分自身も責めているようだった。
想像以上のパムの生い立ちに、目がくらみそうだった。
温かい両親にたっぷりの愛情を注がれて育ったジョンデにとって、パムの体験は想像を絶していた。
『あんたなんか逆立ちしたって助けになんかならない』
『オンニを助けられる人なんて、誰もいない』
少女の言葉がジョンデの首を真綿で締め付けるかのように酸素を薄くしていくようだった。
･
･
･
どこをどう帰ってきたのか。
少女を帰らせたかどうかも記憶は定かではなかった。
フラフラとパムの家にたどり着いたジョンデは玄関の内側で力なく膝をついた。
『誰もオンニを助けられる人なんていない』
JD「うぅ・・・・・パム・・・・・パム！！！」
絞り出した声はただ彼女の名前を呼ぶだけだった。
ジョンデは張り裂けそうな胸の痛みに蹲ったまま、声の限り泣き叫んでいた。
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〜NAE〜(プロフ) - 樹真さん» コメントありがとうございます！すみません今頃気が付きましたT^T ご意見ありがとうございます！ (2019年3月29日 13時) (
レス) id: 939b6e9883 (このIDを非表示/違反報告)
樹真 - レイも出してください (2018年5月3日 14時) (レス) id: d1804e3079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2018年1月14日 17時
