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トランクに荷物を乗せたセフンが運転席に回る。
Aはしぶしぶ反対側のドアに向かったが後部ドアを開けた。
SE「なにしてんの」
セフンが訝しげな声を出す。
「助手席に居て写真取られたりしたら困るじゃん」
SE「大丈夫だよ、こっちに乗って」
「なんであんたキャップだけなのよ。顔丸見えじゃない」
SE「いちいちうるさいな。大丈夫ったら大丈夫なの。後ろなんてお偉方じゃないんだからこっち乗れってば」
運転席から助手席のドアを開けてセフンがむっとした顔で言う。
Aはため息をつきながら後ろのドアを閉めて助手席に乗り込んだ。
SE「シートベルトして」
「わかってるわよ」
和気藹々とした雰囲気など微塵も漂わない車内。
Aがシートベルトを締め終わるとセフンがエンジンをかけた。
SE「直行でいいんだよね？」
「うん」
SE「じゃあ出発」
慣れた様子で車は発進した。
「なんであんただけなのよ」
しばらく車窓を流れるソウル市内を眺めていたAが口を開いた。
SE「他にぞろぞろついてきたらそれこそバレるじゃん」
「そうだけど、なんでベクいないの？変じゃんあんただけなんて」
SE「いつからそんな風に呼んでんのベッキョニヒョンのこと」
「あんたが一度も顔出さなかった間に。遊びに連れてってくれた時にヨリとおんなじ風に呼んでって言ってくれたから」
セフンが小さく舌打ちした。
SE「俺意外には簡単に懐くんだな」
あまりの言い草にため息をつくA。
「あんた何様？芸能人様って事差し引いたっていい加減にしないと怒るわよ」
SE「俺のペンのくせになんで俺を大事にしないんだよ」
Aは違和感を覚える。
「前にも言ったでしょ、それとこれとは別問題だって。ペンだからって言いなりになるとは限らないのよ。そんなこともわかんないの？」
車が急に路肩に移動して止まった。
体ががくんと揺れて驚くA。
「なにしてんのよ！危ないでしょっ」
後ろを走っていた車がクラクションを派手に鳴らして通り過ぎて行った。
SE「ほんとに頭来るよねお前って」
「お前って言うな、年下のくせに」
SE「ヨリヒョンだってお前のことお前っていうじゃん」
「っ！」
素早くシートベルトを外したセフンが覆いかぶさってきてAの唇を塞いだ。
突然の行動に驚いたAだったが、押しのけられない代わりにセフンの頬をぶった。
SE「いっつ・・・」
「まだ懲りてないわけ？」
奪われた唇を袖で拭うA。
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〜NAE〜(プロフ) - JMさん» ありがとうございます(´；ω；`)ｳｯ…ありがとうございます(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 温かいお言葉にとっっても励まされます( ﾉД`)ｼｸｼｸ…これからもよろしくお願い致しますっっっ (2017年10月17日 22時) (
レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
JM(プロフ) - すごく面白いです。これからも更新楽しみにまってます！ (2017年10月17日 14時) (レス) id: e72fe5dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - Natsumiさん» こちらこそコメントありがとうございました(´；ω；`) とてつもなく嬉しいお言葉をありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願い致します(´；ω；`) (2017年10月3日 6時) (レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
Natsumi(プロフ) - まだ話は終わってないですが、感動しました。いつなくなるかわからない愛されてる瞬間を一つも逃さず見つめるのに忙しい』という、セリフとても心にグッときました。このような作品を書いてくださり、ありがとうございす。これからも応援しています。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 0ebe569505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年9月28日 17時
