EXOのﾖｼﾞｬ_３ (ページ3)

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カイside

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やっぱり、凄いな

テミンのソロステージを見ながら、

そう心の中で思う

本人に言うと、絶対…うん

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俺は数日前のことを思い出す―――

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「テミナ、教えてほしいことがあるんだけど」

TM「何？」

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Aの弟のジュンスにあの話を聞いた日、

俺はテミナに電話を掛けた

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「Aのことって、本当なの？」

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俺がそう口にすると口を閉ざしたテミン

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TM「ジュンスから聞いたの？」

「まぁね」

TM「それ、他の先輩とか練習生にはいうなよ。NGワードなんだから」

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そんなの言われなくても分かってる

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TM「まず、本当。昔はあれでも、テミンオッパ～って言ってたのになぁ」

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今は、【先輩】だよね

記憶がない、証拠

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TM「唯一、スジョンとジェシカヌナの事だけ【先輩】じゃないんだ」

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テミナにしては珍しい、寂しげな声

寂しいんだろうな

【オッパ】って懐いてたやつが

急に【先輩】って言ってくる

それ以上に悲しい事なんてないんだ

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「オッパって呼んでほしいっていえばいいんじゃん？」

TM「言えないよ、思い出すかもしれないじゃん」

【事故】のこと

テミナはそう付け足した

TM「だから正直、羨ましい…ジョンイナたちのこと」

悲しそうな笑顔が目に浮かぶ

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TM「一番悲しんでたのは、東方神起先輩とBoA先輩かな」

「そっか」

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2人は小さい頃から見守ってるもんな

今ではふたりも【オッパ】や、【オンニ】じゃなくて

テミナみたいに【先輩】って呼ばれてるのかな

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TM「僕らが黙ってれば、Aは嫌な思いをせずに済むんだ」

「・・・」

TM「両親を失った悲しみを二回も味わうなんて、させないよ」

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今まで聞いたことのないテミナの低い声

Aは大事にされてる

それが伝わってくるよ

…俺も、傷付かせたくない―――

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体を揺さぶられて、

あの日の記憶から現実に戻される

隣には心配そうに見てくるA

他のメンバーはテミナのステージが無事終わって、

楽屋に戻ったみたいだ

「大丈夫」

笑ってみせると、安心したA

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先に楽屋の方へ歩いていくAの後を、

黙ってついていく

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