SHINE. (ページ30)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:59,110 hit

28 ページ30

ージョンハン sideー

SC「こんなところに居たのかよ」

JS「真っ暗にして、バレないと思ったの」

暗い練習室に入ればすぐには追いつかれないだろうと思ったけど、やっぱり二人はすぐに見つけてくる

JS「ほら、これ」

JH「なんで水」

JS「飲んでちょっとは落ち着けってこと
あれは弟達の前で言っていい言葉じゃなかったよ」

JH「事実だろ。絶対に起ることだ、それに」

SC「Aさんのこと、考えてないわけじゃないんだろ」

言われなくてもバレてる。本当にメンバーには隠し事ができない

そりゃ考えるだろ、俺だって普通の人間だし。初対面の何も知らない相手を嫌える程根は腐ってない
俺達よりも辛い目に遭うのなんて目に見えてる

それでも、それを変えるとあいつは言い放った

あの真っ直ぐな目と、言葉が胸に刺さりすぎて、耐え切れなくなって逃げただけ

SC「ハニや、今すぐ認めなくたっていい。それはきっと向こうも承知の上だろうから
けど、意地になって目逸らすのはやめろ。大事なものも見えなくなる」

JH「分かってる」

俺がどんなに拒んでも加入は避けられない。本人が拒否しない限り

あのパフォーマンスを見て無意識に目を輝かせていた弟達を見て、絶対だめだなんて言えない俺はよっぽど甘い兄なのか
それとも自分も魅了されたからなのか、出来れば前者であってほしい

SC「俺達よりも長くデビューを夢見てた人なんだよAさんって
状況はどうであれ、同じ夢を持ってる人には変わりない」

JS「それにあのパフォーマンスは、きっといい影響しかない気がする」

SC「そう思って決めたのは俺達リーダーズなんだから当たり前だろ
ほら、みんな心配するだろうから戻るぞ」

JH「はぁ...戻るのか」

JS「当たり前でしょ。さ、行くよ」

重い腰を上げて練習室を出る
気を遣っていろんな話をしてくれる二人には悪いけど、気持ちは複雑なままだ

どんな顔して会おうか、なんて評価をしてた練習室のドアを開ける

SC「あれ、Aさんは?」

DN「ヒョン!それが、Aさんの事務所の社長さんが亡くなったって、」

JH「は?」

WZ「今マネヒョンが迎えに来て、急遽日本に帰国することになりました」

帰国後、彼女再会したのは8月を過ぎてからのことだった