SHINE. (ページ24)

今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:59,082 hit

22 ページ24

ージョシュア sideー

JS「あれ、ジフナがいる。作業室じゃなかったの?」

WZ「今日あの人の練習日」

JS「あぁAさんか」

WZ「ヒョン、俺運動行ってくるってスンチョリヒョンに伝えておいて」

JS「気を付けてね」

最近作業室をAさんとボムジュヒョンの練習室として貸し出しているジフナ
ああして時間を潰す振りしてるけど、こっそり入り込んで声を聴いてるみたいだ
なんでわかるかって?運動って言いながら靴も何も持ってないからね

JN「あれヒョンだけ?」

JS「さっきまでジフナがいたけど、出かけるって」

JN「事務所に行ったんだね」

バレてないつもりでもメンバーはお見通しって所かな

そう言えば、ジュナとエイサはAさんとご飯食べに行ったんだっけ

JS「最近Aさんには会ってないの?」

JN「昨日ミンギュのご飯パックに詰めて持って行ったんだけど、練習室でダンスの練習しててさ
覗こうと思ったらすぐギュリヌナにばれて事務所から追い出された」

JS「そっか(笑)」

ジュナは思ったよりも素直に心を開いてAさんを受け止めてるみたいだ

JN「みんなが思ってるような人じゃないんだけどな」

JS「誰も憎くて距離を置いてる訳じゃないと思うよ。今は物理的に距離も離れてるしね」

JN「そうだよね、」

練習生だった頃、韓国国籍ではない、所謂“外人”の僕達は、意図しなくても一緒に居ることが多かった
お互い話す言葉は違うけど、同じような境遇にいるからか自然と心が落ち着いて
日々切羽詰まる練習室の中でも穏やかでいることができた

ジュナはその頃を思い出しているのか、日本人であるAさんにも一生懸命安心を与えようとしてる
それはきっと女性ってことは関係なくて、人として

JN「ヒョンはさ、Aさんをどう思う?」

それは口をついて出た何気ない質問のようだった

JS「どうって言われると難しいなぁ」

JN「僕はさ、いろんなことを器用にこなすタイプじゃないけど
人を見る目だけはあると思ってるんだよね」

JS「じゃあジュナはどう思う?」

JN「僕はみんなを思う気持ちと同じ気持ちだよ
初めてシュアヒョンと会った時もそう思ったから、間違ってないと思う」

そう言ってのけた表情は、見るからに自信を持っている
可愛い可愛い弟がそう言うんだ、僕の答えなんて

JS「うん、僕もそう思うよ」