SHINE. (ページ3)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:59,079 hit

1 ページ3

2019年6月末
事の発端は、ジャニーさんが病院へ運ばれた時だった

・

・

・

「ジャニーさん!」

滝「しっ!病院だっつーの!」「いてっ」

心配して駆けつけた病院で一番に頭をどつかれる私って
ってそんなことはどうでもよくて

「ジャニーさん...」

ｼﾞｬﾆｰ「YOU、浮かない顔してるね」

「無理に喋らないで、酸素残さず吸って」

ｼﾞｬﾆｰ「そんなこと言うのYOUだけだよ」

ははっって笑うけど、体中管だらけじゃん
もういい年なんだから、不死身じゃないんだから無理して笑わないでよ

ｼﾞｬﾆｰ「YOU、Aにあの話」

滝「はい」

「話?」

目の前に差し出された1枚の紙。そこに書かれていたのは、SixTNES、SnowMan同時SDデビューの文字

「これ...」

滝「明日、あいつらにデビューを伝える」

「そう、ですか」

不思議と涙はでなかった。昔はあんなに泣き虫だったのに

今年の8月8日に、ジャニーズJrが一堂に会して東京ドームでコンサートをする
そこで彼等の同時CDデビューが発表される
それより先に私にデビューが知らされたってことは

滝「残念だが、あいつらと一緒にデビューはできない」

「このことは、」

滝「あいつらが来てから伝えるつもりだ。Aと一緒のデビューは、あいつらが望んでいたことだけど...」

「大丈夫です。だって、ね?ジャニーさん」

ｼﾞｬﾆｰ「...はは、君には叶わないね」

自分の子どものように事務所の人を愛するジャニーさんが、何もなしに私を放り出すわけがない
今までいろんな場面を経験してきたんだから、ちょっとやそっとじゃ驚きやしない

なんて、自意識過剰かな

滝「さすがたった一人の娘だな」

「そんなニヤニヤしないでいいから早く教えてください」

滝「喋ると可愛げないけど。ところでパスポート持ってたっけ?」

「持ってます。もうすぐ期限切れるけど。え、まさか海外?」

そんなんじゃないさ、ちょっと待ってて

そう言ってどこかに電話をかけ始める滝沢くん。あれ、病院って携帯ダメなんじゃないの?

滝「はい、こちらはいつでも大丈夫なので。あ、そうですか!本人に伝えます」

え、やだ
やたらニコニコしながら戻ってきたんだけど

滝「A、K-POP好きだったよな」

「...はい」

滝「韓国語教室も通ってたよな、みんなに内緒で」

「(北斗喋ったな)はい」

ｼﾞｬﾆｰ「早い話が、行ってほしいんだ

韓国に」

その翌日、私は韓国行きの飛行機の中に居た