キミが好き百日目 ページ35
『♪〜♪〜♪〜……』
事務所のスタジオに、俺が作った曲が流れる。
カチャ……
CY『……以上です……』
緊張がピークを迎えていた。前回、散々な結果だった為……否応なしにバクバクして、やたらとうるさい、俺の心臓。
『ん〜〜………』
やっぱり……今回もダメか………。
『………いい感じだよ、チャニョル(笑)』
CY『………えっ！？』→びっくり
『まぁ〜……しいていうなら、もう少し明るくて、柔らかいメロディーにしたら、完璧だな(笑)』
CY『先生〜っ！(笑)』
『後は〜………歌詞だな……』
CY『実は、それが今の悩みで……(苦笑)メロディーを聞きながら書いているんですけど………』
『そうだな………例えば、好きな人に想いを伝えるとか………例えば……自分のありったけの想いを歌詞にしたりするのもありだな……(笑)』
CY『想いか………』
先生がいった後、俺は一人スタジオに残り歌詞を書きはじめた。
CY『好きな人に………？』
もう一度、デモを流し………Aを思い出す。
すると………自然に歌詞が溢れだした。
BH『(ピラッ)おぉ〜！！いい感じだな〜(笑)』
ボーカルレッスンを終えたベクがいた。
CY『あまり見るなよ……』
BH『……Aちゃんを思ってか？』
CY『………さぁ〜な』
ヘッドフォンをして、集中した。
BH『ヤ〜……チャニョラ………』
ベクがヘッドフォンを外した。
CY『おい………やめろよ』
BH『………もう……諦めろって』
CY『何でだよ………思うのは勝手だ……『もう……チャニョラが入るスペースは……ないよ』……えっ？』
BH『あの二人……結婚するかも……って』
………結婚。
BH『旅行で、プロポーズするって……ジョンデが言ってたよって………』
CY『プロポーズか……』
だよな………そうだよ。一度は別れたけど、今度はちゃんと……伝えるんだ。
はぁ〜………
BH『だから〜…お前の為を…心配してさ……』
CY『あぁ〜………ありがとう(笑)』
ベク……ホントごめんな………
心配ばかりかけて………
CY『けど………この曲の主人公は………Aだから………』
BH『………そっか』
CY『いつまでも………好きだから………だから……ごめん』
忘れられないほど……キミが好きだ………。
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作者名：りなむ | 作成日時：2015年4月25日 13時
