お隣さんはイケメン君達。 (ページ11)

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膨らむ心十一日目ページ11

『はぁ～…………』

ベッドでゴロゴロしていた。

『壁一枚の先には……チャニョルさん……』

ここをノックしたら…………

『返事って…………返ってくるのかな？』

なんだろう…………妙にドキドキする。

『一回だけなら…………』

体を起こし、壁に向かい合ってみた。

『あぁ～……でも……居ないかもしれないし……』

って……真夜中に出掛けるのかな？

『あっ…………寝てるか！？』

そうだよ…………大学も行ってバイトもやってじゃ……疲れてるよね？

『ははは…………さて寝よう……』

もう一度、ベッドに潜り込み頭まで布団をかけた。

♪♪～～♪♪～～

『…………ん？』

♪♪～～♪♪～～

『ギター……？』

隣から聞こえてきたのは、優しい音色のギター。

そして…………

『♪♪～♪♪～～』

優しい歌声……。

『わぁ～…………(笑)』

思わず声がもれてしまった。

コンコン…………

『えっ…………』

コンコン…………

隣から……ノックしてきた。

『お～い…………聞こえる～？』

チャニョルさんだ…………。

コンコン…………

『はい…………聞こえます』

CY『もしよかったら……遊びに来る？』

『…………(ガバッ)えっ！？』

思わず出てしまった大きな声。

CY『今……そっちに行くから……』

えっ……ちょっと……待ってよ！？

あたしは慌てて、ベッドから出て、近くにあったカーディガンを手に取った。

『あっ……髪の毛！』

急いで洗面所に行き、とりあえずチェック。

って…………あたしは何を期待しているの？

ただのお隣さん。

そして……ただのバイト仲間。

そりゃね？この前……ちょっと……ドキンってしたけど……。

けど…………あれは……そのさ…………

なんて考えていると……

ピンポーン……

CY『A～…………』

チャニョルさんがあたしを呼んでいる。

そう…………あたし達はただの…………

『(ガチャ)……はい』

目の前に現れたチャニョルさん。

CY『ごめんね……こんな夜中に……』

『いえ……あたしも何か……眠れなくて……』

CY『あっ…………うるさかった？』

『う……ううん！ちが……違うの……』

思わず下を向いてしまった。

だって…………ドキドキするなんて…………言えないじゃん。

CY『……(笑)じゃ～……おまじない』

そう言って…………ふわっと抱きしめられた。

CY『効いた？』

効きすぎです……。