必死に ページ34
「やめて、ソヨンちゃん」
『あんた意外としぶといね』
「こんなことしても、誰も喜ばない」
『あはは。別に喜んでほしいわけじゃないから』
「…なんで
そんな、必死に」
『必死に隠されると気になるものでしょ』
「……」
『何としても手に入れたくなる』
「っ、やめて！」
冷たい笑いを見て
ソヨンちゃんの手があたしのスマホに届きそうになって
焦ってしまった
「いっ…」
思わず突き飛ばしてしまい、気づいたらソヨンちゃんが尻餅をついている状態に
「ごめん…大丈夫？」
『……』
「わざとじゃないの。ごめんね」
手を差し出すと
鋭い目つきで睨まれ
パンッ！という音と
鈍い痛みが広がる
「……」
『最低』
捨て台詞を吐いて去って行く後ろ姿をぼんやり見つめ
"最低"って
どの口がそんなこと言うんだ…と思った
「はぁ、」
よかった
叩かれた頬は痛いけど
何とか個人情報は守れたらしい
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
「ただいま〜」
「おかえりなさい、ヌナ」
「遅くなってごめんね。すぐご飯作るから」
出迎えてくれたセフンの横を早足で通り抜ける
「ヌナ？」
「今日はラーメンにするよ」
「……」
「美味しいって有名なキムチも買って来たから」
「…
ヌナ」
ビニール袋から食材を取り出す途中
セフンがあたしの腕を掴む
「何かあったんですか？」
「どうして？何もないよ」
「だって…変じゃないですか、ヌナ。俺と目を合わせないようにしてる」
「……」
やっぱりバレた
すぐバレた
「どうしたんですか？」
「うーん…」
あたしが不自然な動きをしてるのは、腫れた頬のせい
どんなに待っても頬の腫れが引かなかったので、仕方なくそのまま帰って来たけど
こんな顔見たらみんなが心配すると思って…とりあえず見せないようにしてみた
全然ダメだったなぁ
今度こんなことになったら、もっと上手く誤魔化さなきゃ
「ヌナ」
「あのね、セフナ
大したことじゃないんだけど」
仕方なく事情を説明しようとした
そのとき
「ヌナ？」
もう1人の弟の声が
「あ…ジョンイナ」
「どうしたんですか、それ」
「えっ」
「ほっぺ赤くなってますよ。腫れてるんじゃないですか？」
「あ、えっと、これは」
「ほんとだ」
「あの、」
「何があったんですか」
「さっきから様子がおかしかったのも、それのせいですか？」
どうしよう
逃げ場がない
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みっちゃん(プロフ) - レモンさんいつもお疲れ様です（ ; ; ）いつも作品読ませていただいてます。今回の作品も本当に大好きです！！！これからも活動頑張ってください！！応援してます！ (2020年3月29日 23時) (
レス) id: b9bee3a82b (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！セフン良かったですね！親すごいムカついたけどスカッとしました。次も頑張ってください、応援しています！ (2019年5月26日 15時) (レス) id: d9ea95abc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - 楽しみに連載待ってます！応援してます！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: 4ca93bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります(o^^o)のろのろですが更新頑張ります！ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ - 読んでてすごい面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます笑 (2019年4月27日 23時) (レス) id: e0c9fa60e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2019年4月27日 14時
