苺ジャム ページ2
次の日の朝
キッチンに立ち、朝食の用意をしていると
いつものパーカーを着てフードを被ったセフンがのっそりと現れた
「おはよ、セフナ」
「おはようございます」
「珍しく早起きだね」
「そう…ですね。確かに」
時計を見て本人も驚いた様子
「眠れなかった？」
「…いえ。そういうわけでは」
「何となく落ち着かない？
あたしもソワソワして早起きしちゃったよ」
今日は セフンが生まれて初めてお母さんに会う日
あたしもついて行って良いという許可をもらったので、同行することに
「どんな人だろうね」
「さぁ」
「セフンはお母さん似かな。お父さん似かな」
「どうですかね」
「イケメンだから、お母さんが美人なんじゃないかなーって思うんだけど」
「そういうものですか？」
「わかんないけど何となく」
こんがりと焼けたトーストをテーブルまで運んでいたら、セフンも何も言わずに手伝ってくれた
変わったなぁ この子
…いや、変わったというよりも
本来の姿がこっちなのかもしれない
「何ですか？そんなに見て」
怪訝な顔でこちらに視線を向ける
「んー
可愛いなぁと思ってね」
「……」
「そんな嫌そうにしなくても」
「嫌、というか…驚いただけです。ヌナはいつも突然だから」
「そう？」
「自覚した方が良いと思います」
ポーカーフェイスだけど
これは心配してくれてるんだ
やっぱり根が優しい子
「ところで」
「うん？」
「手、痛くないんですか？」
「あぁ」
包帯ぐるぐる巻きの右手をじっと見つめる
「大丈夫大丈夫。大したことないよ」
「そんなわけないですよね」
「え」
「出来る限り動かさないようにするべきです」
「うーん…でも」
「あの人にも怒られますよ」
「あの人？
あ〜
ジョンイン？」
確かに怒られそう
あの子 心配性だから
「座ってください」
「わ」
肩を掴まれて強制的に椅子に座らせられる
「マーガリン？それとも苺ジャムかピーナッツバターかチョコクリームか…
随分種類が多いですね」
「お母さんがね、その日によって食べたいもの変わるから
色々揃えておくようにしてるの」
「へぇ…」
「セフンが塗ってくれるの？」
「はい」
「じゃあ
マーガリンと苺ジャム。ジャムはたっぷり塗ってね」
「わかりました」
無表情でトーストにマーガリンを塗る
なんだか面白い光景
「ふふ」
「このくらいでどうですか？」
「ん、ありがとう」
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みっちゃん(プロフ) - レモンさんいつもお疲れ様です（ ; ; ）いつも作品読ませていただいてます。今回の作品も本当に大好きです！！！これからも活動頑張ってください！！応援してます！ (2020年3月29日 23時) (
レス) id: b9bee3a82b (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！セフン良かったですね！親すごいムカついたけどスカッとしました。次も頑張ってください、応援しています！ (2019年5月26日 15時) (レス) id: d9ea95abc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - 楽しみに連載待ってます！応援してます！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: 4ca93bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります(o^^o)のろのろですが更新頑張ります！ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ - 読んでてすごい面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます笑 (2019年4月27日 23時) (レス) id: e0c9fa60e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2019年4月27日 14時
