脅迫？ ページ32
"好きな人がいるので"
そう言われたとき
ジョンインと目が合って、指先がピリピリと痺れた
あたしの勘違いかもしれないけど
でも
あの表情は…
「あ」
「へ？
な、何？」
「雨が降ってきました」
「……ほんとだ」
空に向けて開いた手のひらに
ポツポツと細かい雨粒が当たる
「帰りましょうか」
「…うん」
渡された傘をさしてジョンインの隣を歩く
どんな顔をしていいかわからなくて、俯いてしまう
「そういえば
ジョンイナ、雨は大丈夫なの…？」
「……」
心なしか顔色が悪い
「大丈夫ですよ」
「ごめんね。傘を届けるためにここまで」
「俺が勝手に来ただけですから」
「無理しないでね。しんどいならどこかで休憩しても良いし」
「ヌナが一緒なら大丈夫ですよ。
ヌナは俺の精神安定剤ですから」
「……」
嬉しいけど
変に意識してしまう
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
数日後
あたしはまた
あの子に驚かされることになる
「…
…あの
ソヨンちゃん？」
『Aちゃんさぁ〜』
「…はい」
『私に何か言うことない？』
「いえ、特には」
誰もいない講義室
どうしてこんなところに呼び出されたのか、あたしはまだわかっていない
ソヨンちゃんの表情から
何となく良いことじゃないのは想像出来るけど
『私ね、昨日見ちゃったの』
「何を…？」
『Aちゃんが背の高い男の子と並んで歩いてるところ』
「……」
『見たのは後ろ姿だけだったけど
あれ、Aちゃんのお友達だよね。あのスーパーで会った』
ジョンインのことだ
ジョンインと一緒にいたところ、見られてたんだ…どうしよう
『私が言ったこと、覚えてる？』
「え？」
『彼と会うときは教えてねって』
「……」
『昨日は教えてくれなかったけど、どうして？』
「それは…
昨日は、約束してたわけじゃなくて
雨が降るからって急遽」
『へぇ〜
お迎えに来てくれたんだ。優しいね』
「う、うん」
まずい
ソヨンちゃん
怖い顔になってきた
逃げ道を確保しなければ…
『ねぇ』
「はい」
『今呼んでよ』
「へ？」
『あの人たち、ここに呼んで』
「ど…どうして？」
『会いたいから』
「でも、ほら、今どこで何をしてるかわからないし」
『電話で聞くぐらい出来るよね』
「出来る…けど」
様子がおかしい
一歩一歩あたしに近づいて来て
今にもスマホを奪われそう
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みっちゃん(プロフ) - レモンさんいつもお疲れ様です（ ; ; ）いつも作品読ませていただいてます。今回の作品も本当に大好きです！！！これからも活動頑張ってください！！応援してます！ (2020年3月29日 23時) (
レス) id: b9bee3a82b (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！セフン良かったですね！親すごいムカついたけどスカッとしました。次も頑張ってください、応援しています！ (2019年5月26日 15時) (レス) id: d9ea95abc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - 楽しみに連載待ってます！応援してます！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: 4ca93bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります(o^^o)のろのろですが更新頑張ります！ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ - 読んでてすごい面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます笑 (2019年4月27日 23時) (レス) id: e0c9fa60e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2019年4月27日 14時
