新たな一面 ページ39
土曜日
ジョンインと約束していた、学祭の日がやって来た
「準備出来た？ジョンイナ」
「はい。大丈夫です」
「セフンくんは本当に行かないの？」
「行きません」
「……」
「行きません」
じーっと見つめていたら、もう一度 念押しのように断られてしまった
残念
外に連れ出そうと思ったのに
「お昼の分、おかず適当に作っておいたから好きなもの食べてね。
じゃ、行ってきます」
あたしの言葉に頷きながら部屋へ戻って行った
「行きましょう、ヌナ」
「うん」
白シャツにアンクルパンツを履いたジョンイン
いつもより大人っぽくて、あたしより年上に見えるかも
「変…ですか？」
あたしの視線に気づいたジョンインが自分の服を見て不安そうにする
「ううん、変じゃないよ。格好良い。
そういう服装も似合うなぁと思って見てたの」
「格好良い、ですか？」
「うん」
照れ臭そうに
でも嬉しそうに
そのはにかんだ顔は子どもみたいで、やっぱり可愛い
ーーーーー
ーーーー
ーーー
「わぁ〜
すごい人。学祭ってこんなに人来るんだ」
「みんなこういうイベント好きですよね」
「ジョンインも好き？」
「はい。出店とかで美味しいもの食べるの好きです」
「あはは、確かに。それはわかる」
「あと
ダンスのステージとか見に行くのも好きです」
「あ〜 学生同士のダンス対決みたいなやつね」
「そうそう。今日もあるみたいですよ」
「へぇ〜」
そういえば、ダンスサークルの子が色々準備してたかも
「ジョンインは見るのが好きなの？踊ったりはしない？」
「あー…
実は俺、ダンス部なんです。高校の」
「え！ダンスやってるの？」
「はい」
知らなかった
確かに、Ｔシャツとかタオルの洗濯物が多いとは思ってたけど
一緒に住んでいても
わからないことはまだまだある
「見てみたいなぁ。ジョンインのダンス」
「本当ですか？」
「うん。
あたし運動神経悪いから、ダンス踊れる人とか尊敬する。すごいと思う」
「ヌナが見てくれたら嬉しいな…」
「家で踊ってよ」
「え、家？1人で？」
「うん」
「…それは恥ずかしいです」
「えー
外で踊れって言われるよりマシでしょ？」
「それはそうですけど」
そんな話をしていたら
『ジョンイナ〜』
「ん？」
「あ」
遠くから
1人の男の子が走って来た
「もしかして、あの子が」
「俺の友達です」
黒のＴシャツにスキニーパンツ
すごくすごく線の細い子だ
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レモン(プロフ) - NATZUさん» コメントありがとうございます！私も早く打ち解けさせたいなぁと思ってます(笑)まだ暗い話題が多いですが、楽しくわいわい出来るように更新頑張ります！ (2019年2月23日 10時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！面白くていつも楽しく読ませてもらってます。あとの2人とも早く打ち解けられるといいなー(o>ω<o)応援してます、頑張ってください！ (2019年2月19日 4時) (レス) id: ab77782770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年1月26日 6時
