尋問 ページ33
「荷物持てって言ったのに…結局ヌナが持ってるし」
「1つ持ってくれたよ？これはあたしが自主的に」
話の途中で買い物袋を奪われる
やっぱりジョンインは持たせてくれない
「何事もありませんでしたか？1人で買い物行って」
「うん。何も……あ」
「“あ”って何ですか」
咄嗟に声が出てしまったけど
余計な心配をかけるのもどうかと思うので、誤魔化すことに
「ううん、ごめん。何でもない」
「嘘つかないで教えてくださいよ」
「大したことじゃないから」
「……」
「え…ちょっと。そんな目で見ないで」
じーっと見つめられると、なんだか責められてるような気持ちになってくる
「あの」
「え？
あ、セフンくん」
「これ、貰って行きますね」
彼の手には例のチョコレート
「あ〜 どうぞどうぞ」
「セフン」
「…何ですか」
ジョンインに名前を呼ばれて、あからさまに面倒臭そうな顔をする
「さっきAヌナを迎えに行ったとき、何かなかったか？」
「ちょ、ジョンイナ
大丈夫だってば」
「何かって何です」
「何でもないの。気にしないで部屋に行って？」
「男に絡まれてたとか、ナンパされてたとか、何か」
「あぁ」
「セフンくん、大丈夫だから部屋に」
「男と一緒にいましたよ。知り合いみたいでしたけど」
「知り合い…？」
「その人が買い物袋持とうとしてて」
「……」
「迷惑そうにしてたから一応声掛けました。以上です。
じゃ、俺はこれで」
言うだけ言って
さっさと部屋に入って行く
「…
…誰かと一緒だったんですか？」
どことなくしょんぼりした様子のジョンイン
あたしが誤魔化そうとした所為だろうか
どうせ知られるならさっき言えばよかった
「んー…
同じ大学の人なんだけどね。買い物終わって外出たら、偶然会ったの」
「そうなんですね」
「特に仲良くもない人だし、今家のこと複雑だから知られるのも嫌で
家まで送って行くって言われたんだけど断ったの。
でも、なかなか帰ってくれなくて
そこにセフンくんが来てくれたからすごく助かった」
「…その人」
「ん？」
「きっとヌナに関心があるんですね」
「え」
「もしかして、もう告白とかされましたか？」
「いやいや。されてないよ。
そういう真面目なのじゃないと思う。ただ…珍しいタイプだから興味あるだけで」
「珍しい？」
「うん。あたしって周りの可愛い女の子たちとはちょっと違うから」
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レモン(プロフ) - NATZUさん» コメントありがとうございます！私も早く打ち解けさせたいなぁと思ってます(笑)まだ暗い話題が多いですが、楽しくわいわい出来るように更新頑張ります！ (2019年2月23日 10時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！面白くていつも楽しく読ませてもらってます。あとの2人とも早く打ち解けられるといいなー(o>ω<o)応援してます、頑張ってください！ (2019年2月19日 4時) (レス) id: ab77782770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年1月26日 6時
