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「っ、離せよ」
「嫌です」
「俺に構うな。放って置け」
「嫌です。
あなたの言う通り救急車は呼ばなかったんですから、あとは好きにさせてもらいます」
「何だそれ…」
「ジョンイナ
絶対離しちゃダメだからね」
「はい」
「ふざけんな、やめろ…離せって」
「病人は大人しくしてください。ほら、部屋着きましたから」
ベッキョンさんを引き摺るようにして家まで連れ帰った
部屋に入ると半ば強引にベッドに座らせる
「…誰が病人だ」
「ベッキョンさんです」
「俺のどこが。元気だろ、どう見ても」
「さっきまで顔が真っ青でしたから」
「もう治ったし」
「うるさい」
「なっ、！」
「大人しくしてください。どんなに騒いでも対抗しても嫌がっても放って置いてあげませんから」
「……」
いつもあたしがご飯の心配をしたり体調を気に掛けたりすると、“うるさい”の一言で片付けられる
だから仕返ししてみた
「…
…何なんだよ」
不服そうだけど
諦めたのか、それ以降は少し静かになった
「あんたお節介って言われるだろ」
「いいえ。親切って言われます」
「……」
「熱測った方が良いですかね」
「え、」
重ための前髪を避けておでこに手を当てる
うん
熱はないみたい。大丈夫そうだ
「気分はどうですか？
吐き気がしたり息苦しかったり」
「……」
「聞いてます？」
反応が無いのを変に思い、顔を覗き込む
「ベッキョンさん？」
「うわ、
近い！離れろ」
「…そんな、人をバイキンみたいに」
「あんた距離感バカなのか？
いきなりおでこ触ったり顔近づけたり」
「普通ですよ。普通。
何慌ててるんですか」
「別に…慌ててないし」
「あーそうですか」
「なんかムカつくなその顔」
「人の顔に難癖つけないでください」
「ヌナ」
「ん？あ、ジョンイナ」
くだらない言い合いをしていたら、優しいジョンインが水を持って来てくれた
「これ、どうぞ」
「……」
「“どうぞ”って言ってますけど」
「……」
「受け取って、お礼を言って、飲んでください」
「なんで俺が」
「いいから水ぐらい飲んでください。
そんなに難しいならあたしが飲ませてあげても良いんですよ？」
「……」
コップを受け取ってごくごくと水を飲む
あたしに手伝われるのがそんなに嫌ですか
ふん
「ジョンインにお礼を」
「……」
「ありがとうって言うんです」
「……」
「水かけましょうか」
「…どうも」
「いえ…どういたしまして」
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レモン(プロフ) - NATZUさん» コメントありがとうございます！私も早く打ち解けさせたいなぁと思ってます(笑)まだ暗い話題が多いですが、楽しくわいわい出来るように更新頑張ります！ (2019年2月23日 10時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！面白くていつも楽しく読ませてもらってます。あとの2人とも早く打ち解けられるといいなー(o>ω<o)応援してます、頑張ってください！ (2019年2月19日 4時) (レス) id: ab77782770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年1月26日 6時
