予期せぬ訪問者 ページ22
『じゃあな〜』
「うん、また明日」
ジョンインくんが学校から離た
そのタイミングを見計らって
…と思ったら
『ジョンイナ〜！
こんなところで会うなんて偶然だな！』
「……」
『俺だよ。覚えてないか？』
「…叔父さん？」
『そうそう！
久しぶりだなぁ。大きくなって』
路肩に止まった車の中から1人のおじさんが出て来て、ジョンインくんに近づく
今 叔父さんって言った？
ジョンインくんの親戚の方？
「どうしたんですか？ご自宅は遠いですよね」
『ちょっと用があってな。
それより、最近どうだ？元気にしてたか？』
「はい…まぁ」
『俺たちなんかと暮らすよりずっと良いだろ？家はデカいし、旨いものも食える。
あんなお金持ちの人が姉さんの友達とはびっくりだよ』
「……」
姉さん
つまり、ジョンインくんのお母さん
お金持ちな人ってのは…あたしのお母さんのことでしょうか
そうなると
あたしのお母さんとジョンインくんのお母さんは友達？
『姉さんが死んでどうなることかと思ったけど、あの人がジョンインのことを引き取ってくれて助かったよ。
な？そうだろジョンイナ』
「……はい」
表情が曇った
なんだか苦しそう
『いや〜 あのときは悪かったな。
俺も本当はお前を引き取ってやりたかったんだけど』
「大丈夫です。わかってますから」
『物分かりの良い甥っ子で良かった。
…それで
久しぶりに会ってこんなこと言うのは申し訳ないんだが
最近仕事が上手くいってなくてな。金が必要なんだ。
お前から、新しいお母さんに頼んでくれないか？』
「え…
お金を用意してほしい、ってことですか？」
『頼むよ。頼れるのはお前しかいないんだ』
「や、でも…」
『そうだな、急に言われても困るよな。
わかった！詳しい話をするから車に乗ってくれ。
このままメシにでも行こう』
「！」
あれ
ちょっと待って
叔父さん、ジョンインくんのこと車に乗せようとしてる？それも無理やり
“雨の日に具合が悪くなったり、車に乗ることが出来なくなった”
自分の姉が事故で亡くなって
甥はその事故で精神を病んで苦しんでいるのに
ジョンインくんが車に乗れないことを知らない？
そんなことって…
「あの、すいません 俺」
『大丈夫大丈夫。メシ代は奢るから』
「違くて、」
『遠慮しなくて良いって』
「…俺……っ、」
『ジョンイナ？』
ダメ
ダメだよ
そんなことをしたら
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 560人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - NATZUさん» コメントありがとうございます！私も早く打ち解けさせたいなぁと思ってます(笑)まだ暗い話題が多いですが、楽しくわいわい出来るように更新頑張ります！ (2019年2月23日 10時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！面白くていつも楽しく読ませてもらってます。あとの2人とも早く打ち解けられるといいなー(o>ω<o)応援してます、頑張ってください！ (2019年2月19日 4時) (レス) id: ab77782770 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2018年1月26日 6時
