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「失礼しまーす。
掛け布団持って来ましたよ」
「……」
「ここに置いておきますね」
「……」
「何かあったら呼んでください」
「……」
「失礼しました」
ソファに寝転んでいるベッキョンさんの背中に声を掛けて部屋を出る
誰とも関わらなくて良いとは言ったけど、返事くらいはしてくれても良いんじゃないか？
まったく
「あ、そうだ。
失礼しまーす」
「…何だよ。行ったり来たり」
「明日の朝ご飯はどうします？食べますか？」
「いらない。
俺のことはいないと思ってくれて良いから」
「…
わかりました」
“明日の予定は？” なんて聞きたくなった
大学とか行ってないのかな
就職…も、してなさそうだし
うーん
気になる
あたしの中には
お母さんのお節介なDNAがきっちりと受け継がれているらしい
「ジョンインくんは高校生だよね」
「え？
あ、はい」
「あたしの1つ下ってことは3年生か。もう受験生だ」
「…はい」
暗い表情
受験が心配なのかな
「何かあれば言ってね？
静かな環境にするとか、好きなご飯食べられるようにするとか、あたしに出来ることもあると思うし。応援するから」
「お気遣いいただき、ありがとうございます」
大事な時期に 新しい環境で他人と一緒に暮らすなんてあたしなら考えられない
それなのに文句も言わず謙虚な姿勢を崩さないなんて
ジョンインくんは偉いなぁ
「ほら、シャワー浴びておいで？
明日も学校あるでしょ」
「はい。では…お先に失礼します」
「どうぞどうぞ」
ジョンインくんを浴室へ案内し
シンクに溜まった洗い物を片付ける
「……」
食べ終わったらすぐ部屋に戻るだろうと思っていたのに
セフンくんはまだダイニングから動かない
「足りなかった？」
「……」
「もう少し何か作ろうか？」
「……」
「あの…セフンくん」
「え？」
名前を呼んでから やっと顔を上げた
どうやら、話を聞いていなかったらしい
「ご飯足りなかったかなぁと思って」
「足りましたよ」
「あ…そう？」
「はい」
セフンくんは気を遣って“美味しかったです”なんて言うタイプではない
思った通りだ
「明日、セフンくんも学校かな？」
「いえ」
「休みなの？」
「高校行ってませんから」
「…そう、ですか」
びっくりした
いや
別に良いんだよ？中卒でも良いんだけど
学歴が重要視される世の中で、こんなに堂々と言える人ってなかなかいないだろう
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レモン(プロフ) - NATZUさん» コメントありがとうございます！私も早く打ち解けさせたいなぁと思ってます(笑)まだ暗い話題が多いですが、楽しくわいわい出来るように更新頑張ります！ (2019年2月23日 10時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！面白くていつも楽しく読ませてもらってます。あとの2人とも早く打ち解けられるといいなー(o>ω<o)応援してます、頑張ってください！ (2019年2月19日 4時) (レス) id: ab77782770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年1月26日 6時
