お母さん ページ1
「おはよ、ボム
よく眠れた？」
頭を撫でてやると気持ち良さそうに目を細める
「ヤン
お前はまだ寝てるの？」
声を掛けても知らんぷりで寝返りを打つ
「やれやれ。
じゃあ、あたしたちだけで先に朝ご飯食べようか」
部屋を出るあたしの横に並んで歩くボム
にゃーと鳴いてご機嫌な様子だ
「賢い子だねぇ、ボム」
真っ白な毛にブルーの瞳
人間だったら、さぞかし美人だったろう
「どうぞ、ボム
召し上がれ」
ご飯を食べる姿も優雅で実に美しい
「ん？
お母さんからだ」
冷蔵庫の水を取り出しながらメールのチェック
《おはよう、愛するA
朝ご飯は食べた？どんなに忙しくてもご飯は食べてね》
それあたしのセリフ
忙しくて食事を忘れるのはお母さんの方だ
《突然だけど、今日の夜 一旦家に帰ることにするわ。
プレゼントがあるから楽しみに待っててね？
今日も素敵な1日を》
「家に帰るって…本当に突然。まだ出張中じゃないのかな」
それに、プレゼント？
誕生日でもないのに何のプレゼントだろう
「まったく…
困った人だ。ね〜？ボム」
食事中でもにゃーとお返事
私の可愛い子
「あ、ヤン
お前も起きたのね。お腹空いた？」
こっちは返事無し
でも、目で訴えてくる。可愛い子
「よしよし
たくさんお食べ」
大学から帰ったら買い出しに行かないと
晩ご飯はお母さんの好物を作ってあげよう
サムギョプサルを焼いて、ナムルとチャプチェ、それからテンジャンチゲも
根っからのお金持ちなくせに舌は庶民派
その方があたしは助かるけど
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
「ただいまー」
大学での講義が終わり、夕食の買い出しをして家に帰った
リビングに入ると2匹の可愛い猫がお出迎え
「ボム、ヤン、ただいま。良い子にしてた？」
にゃー
にゃー
「お利口さん」
ふわふわの頭を撫でてキッチンへ
買って来た材料を並べて早速作り始める
「♪〜」
お母さんの父親(あたしのお爺ちゃん)は大企業の会長。お母さんはその会社の社長
女社長は何かと苦労が多いみたいで、あたしが幼稚園に通ってるときから大学生になった今までほぼ休み無しで働いている。
朝から晩まで働いて
休みの日はボランティアに出掛け
家にお母さんがいた記憶はほとんどない
だからって
子育てを疎かにしたとか、愛情を感じなかったとか、そういうことは無い
仕事も人助けも子育ても全力
それがあたしの自慢のお母さん
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レモン(プロフ) - NATZUさん» コメントありがとうございます！私も早く打ち解けさせたいなぁと思ってます(笑)まだ暗い話題が多いですが、楽しくわいわい出来るように更新頑張ります！ (2019年2月23日 10時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！面白くていつも楽しく読ませてもらってます。あとの2人とも早く打ち解けられるといいなー(o>ω<o)応援してます、頑張ってください！ (2019年2月19日 4時) (レス) id: ab77782770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年1月26日 6時
