分かりやすく言えば最愛 (ページ20)

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伝える　KRSide ページ20

KR「イーシン…？」

LY「好き…大好き…。」
ポツリポツリと床を見つめながら放った言葉。これが、イーシンの本音だな。
すると、バッとイーシンは顔を上げ目が合った。

LY「僕ね…EXOとしてデビューするまでは思い出さないようにしてたんだ。でも、デビューが決まった時に思った。家族の次にこの事を伝えたいって思ったのがAだった。だから、昨日のイベントでAを見つけた時心臓が止まるかと思った…。」
だから、昨日のイベントはいつも以上にボーッとしてたのか。

KR「なら今Aちゃんにハッキリ言えばいいだろ？Aちゃんだってイベントに来てたってことはイーシンのこと覚えてるだろ？」

LY「でも、Aはルハンのファンだから来てたんだよ…。僕、昨日一度も目が合わなかったんだ…。だから…。」

KR「一度も？それって、Aちゃんが気づいててイーシンを見れなかっただけじゃないのか？俺だって何回か目が合ったよ。一度も目が合わないのは逆に不自然じゃないか？Aちゃんも別れを告げられたのにこういう形にせよ会ってしまった事に戸惑ってるんじゃないのか？」

LY「そんなことないよ…。だって、Aはルハンのファンだから…。」
呪文のようにその言葉を放つ。そんなイーシンの目からはまた涙が…。
イーシン…。

KR「そんなの関係ないだろ？話すのはファンとか関係ないだろ？勇気だして話しかけてみろよ。」
床を見つめながら悩みだす。

LY「クリス…本当に僕なんかが話しかけてもいいのかな…？」
不安そうに聞いてくる。

KR「いいに決まってるだろ。じゃ、そろそろ戻るか。イーシン頑張れよ。」
“うん”なんて笑顔で返してくれる。
よかった、イーシンが元気になってくれて。笑顔を見せてくれて。

そして、俺がAちゃんを好きになる前で…。