分かりやすく言えば最愛 (ページ19)

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無理だよね…　LYSide ページ19

KR「イーシン…ちょっと話があるから俺の部屋に来ないか？」

僕はもうクリスには隠せないと腹をくくった。クリスの部屋で2人きり重い空気。ここは僕から…。

LY「クリス…もうクリスは何かに気づいてるんだよね…？」
涙が流れる…僕に泣く資格なんてないのに…。

KR「イーシン…泣くくらい辛いんだろ…？俺はお前の力になりたいんだ。」

LY「僕ね…昔Aと付き合ってたんだ…。Aは忘れちゃってるかもしれないけど…。でも、僕Aの優しさに甘えてダンスに夢中でちゃんとAを見てあげられなかった…。
昨日ルハンに見せてた顔…僕にも向けてくれてたのかなって…それとも僕は見てあげられなかったのかなって…。僕は、自分を優先してAに別れを告げたんだ…だから、好きだなんて思う資格ないんだ…。」
言い終わると同時に視界が暗くなる。クリスに抱きしめられてるんだとわかるのに時間はかからなかった…。
頼もしい友達の胸でとめどなく流れてくる涙を止めることができなかった…。

KR「イーシン…辛かったな…気づいてやれなくてごめんな…。」
僕の背中を優しく撫でてくれる。不思議と、気持ちが落ち着いてきた。

KR「イーシン…イーシンはまだAちゃんが好きなんだろ？」

LY「僕に好きって言う資格なんてないから…。」

KR「違うよ、イーシン。資格とかじゃなくてお前の本当の気持ちだよ。」
僕は戸惑った…。だって、本当の気持ちは資格がないと思い見て見ぬふりをしてきたから…。