契約恋愛【Ren.M】 (ページ31)

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本者ページ31

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蓮「お前、卑怯だな」

目白「ど、ど、ど、どちら様？」

『っ…何でここに来たの！？』

蓮「本当にコイツが治療費払うの？
　病気を理由に会ったのか？」

彼女の手を引っ張って背中に隠す。
そして、もう1人の自分を睨みつけた。

蓮「今日が初対面のくせに…
　いきなり現れてデタラメ言うなよ」

顔を顰める目白に言い放つ。

蓮「“目白蓮に似た男にでも会ってみたい”
　それが余命3ヶ月の彼女の夢だった。」

目白「だから僕の偽者として振る舞ったのかよ？」

『私が頼んだんです！
　目白蓮のフリをしてくれって…』

写真撮られる前に逃げて、と言う俺に彼女。
やはり…彼女は1番だ。

蓮「俺はどこも行かねぇよ」

『でも…っ』

蓮「俺を目白蓮だと思おうが思わまいが関係ない。
　お前の側にいるって決めたから。」

〈こ、っちが偽者の目白蓮だ！写真撮れ！〉

はいはい、結構です。
写真なんていくらでも撮って下さい。

俺にはこの…目の前で
目を潤ませる女の子がいれば十分だ。

『っ偽者じゃありません！！
　この人が…この人こそが本物です…』

そう言って目の下に書いた俺の黒子を指で取る。

『本物の…目黒蓮(・)』

俺たちのファーストキスは
沢山の報道陣に囲まれて、フラッシュばかりだった。

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