契約恋愛【Ren.M】 (ページ27)

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慈悲の愛ページ27

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翔「誰かを好きになると、その人の明るいとこだけ
　最初は見えるんだよ。」

最初…

目黒くんに出会った事を思い出す。

翔「んで、時間が流れると気持ちが深まって
　他人には見えねぇ哀れな部分が見える。」

なんかの雑誌に載ってたわ、と話す翔太と目が合う。

翔「ボランティアの人の同情と
　その…目黒？の同情は違うんじゃね？」

『ふふ…翔太に分かんの？』

翔「聞いた瞬間分かったわ、あいつがお前を好きって」

『…あ〜あ、死にたくないな〜っ』

翔「俺だって死んでほしくねぇよ」

2人で肩を並べておいおい泣いたのは
死んでも忘れないだろう。

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次の日、一時的に帰宅して
荷物を整理していると自宅に男の人が。

…目黒くんじゃん。

ドアスコープから見える久し振りの彼。

血色の悪い唇を赤く染めて
玄関から出る。

『何で来たの？』

蓮「…俺のこと？」

とりあえず家に招き入れて、
私は服を箱に詰めていく。

『着飾ってなんのつもり？』

蓮「…初めまして、僕を知ってますよね？
　目白蓮です。」

『呆れる。人をバカにしないでよ
　一体何が目的な…！？』

振り返ってよく見ると、本当にそっくりで
技術を高めていた。

と、いうより…

『本物の目白蓮…さん？』

「貴方の名前を教えて下さい」

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