School Life*37 ページ18
次の日、いつも通り4人で学校に行ったけど、啓司とはしゃべらなかった。
啓司は授業の間ずっと無言で、なんか怖かった。
窓の外を見ると、哲也さんのクラスが体育をやってて、思わずじっと見てしまった。そしたら哲也さんと目があって、気がついたのか手を振ってくれた。わたしは嬉しくて、手を振り返した。
啓「嬉しそうだなー、A」
後ろから聞こえる幼なじみの声。
あ「啓司……」
びっくりした。正直、怒ってると思ったから。
啓「俺、Aと話せなくてすごく悲しかったんですけど」
あ「……ごめん」
よかった…。いつもの啓司だ。
啓「あ、昨日のあれ、嘘だからな」
あ「えっ……?」
啓「だから、哲也先輩と付き合わないでってことだよ」
あ「あ…、うん」
啓「あ、もしかして好きだった?」
そんなわけないよ。だってわたしには…
あ「ううん。わたしには他に好きな人いるもん」
その好きな人っていうのは、わたしの近くにいる人。でも、その人には好きな人がいる。だから、わたしはこの気持ちはしまっておく。
それが一番いいと思ったから…。
あ「それより、明日のダンスのテスト、頑張ろうね!今はそれが一番だよ!!」
啓「うん。あ、だけど期末テスト帰ってくんのも明日だよ」
う…余計なことを…。
あ「やっぱり啓司嫌い」
啓「えっ!!そりゃねーよ!」
それと同時に、5時間目終了のチャイムが鳴った。
わたしと啓司は急いで支度をし、部活へと向かった。
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作者名:そのの | 作成日時:2012年8月13日 12時