あなたの彼女は私でした2【及川徹】

#curt_03 ページ7

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『家だったら時間を気にしなくて良いし。そこで全部話したら、わかりやすいと思う。





それでもって、全部終わらせよ。』






そう言われて、
自転車を引くマネちゃんについていった






道中は、他愛もない会話ばっかりで







かつて過ごした時間が嘘のようにさえ思えてくる






「へぇー、なんか運命感じる。






青葉城西に行かなかったら、
また巡り会うこともなかったんだよね。




その選手と。」







「まあね。じゃなかったらきっと、
こんな選択はできなかったと思う。」







そして数ヶ月前じゃできなかった






自分の話もできる







マネちゃんはアメリカの大学を受けるつもりだったけど、学期が半年違うために勘違いをして一年早く受けてしまった。





けど大学側は『じゃあ来年おいで』と
寛大な配慮をしてくれたらしい。






さすが、自由の国アメリカ。







そして1年早く受けてしまったのに、
合格を掴み取ったマネちゃんの優秀さにも驚く






イエール大学って検索して、
それだけ見てもびっくりしたもん







「ん、着いた。」







三十分くらい歩いて






マネちゃんが自転車を停めたのは






小さなアパート





マネちゃんの部屋に、灯りはついていない





「ご両親、共働き？」





「…一人暮らしなの。」





「えっ。」






「実家から青城、遠すぎるから。」






ますます謎が増えていく







こんなに優秀な子なのに





一人暮らしまでして






どうして、青葉城西に______

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