あなたの彼女は私でした2【及川徹】

#curt_31 ページ36

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「藤乃さんは、お姉ちゃんとどこでお知り合いに？」







何も考えずに家に上がっていたために、
この質問をされるのを恐れていた









どう返すべきであろうか








「…Aさんとは、直接会ったことがなくて。
でも、亡くなったと聞いてから、ずっと気になっていたんです…。こんな理由で、すみません。」








苦し紛れなこの言い訳を









七菜ちゃんは、
「そうでしたか。」とあっさりと受け流してくれた








きっと慣れてしまったのか









はたまた深く聞きたくもないのか









「…あの、」









気づけば









私の口は勝手に開いていた









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「…へぇ、青葉城西に行くんですか。」









七菜ちゃんは本当に驚いた声を出していた









「…転入試験を受けたんです。
なので行くとは決まっていないんですよね。」







「でも、きっと合格してますよ。」









クッキーを勧めながら、
笑顔でそう返してくれる七菜ちゃんの眼は真っ直ぐで








こころのどこかに残る、
罪悪感がふと目の前に襲ってきた







そんな時だった









「せっかくなので、ちょっと聞いてもいいですか」








口をもぐもぐと動かしていた七菜ちゃんが









真剣な顔つきになったのは

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