あなたの彼女は私でした2【及川徹】

#ex_48 ページ1

翌日






「おはようございます。烏野は東側、青葉城西は西側のコートにお願いします！



2軍はこっちです！！」






体育館で、いつもと変わらず声を張り上げる、マネちゃんの姿があった







「大人の対応だな……。」







マッキーがチラッとこっちを見ながらそう呟いた





朝からマネちゃんはいつもと同じように
こうしてテキパキと仕事を進めていて





俺たちにも変わらない様子で挨拶をしてくれる






一方の俺は






「早よ行け、ほら。」






朝からマネちゃんとの確認事項を
聞きにも行けず





こうして岩ちゃんに背中を叩かれ、
やっと一歩を踏み出した







「…っ、マネちゃん。」






恐る恐る、背後から声をかける






「…はい、何か？」






『はい、何の用？』






いつまでこの幻影が見えるんだろう





俺は一瞬目を瞑って、邪念を振り払った





「今日の確認なんだけど……」





「はい。それなら_______」





いつもと変わりない、
淡々とした互いのチェックを終える







「じゃあ、よろしくね。」





「うん、また後で。」





『おっけー、また後で。』






・







・









「……やっぱり、おかしいよ。」






また後で






その一言が指すのは、
俺とあの子の特別な印







・







・









・







「やっちゃった……」






また後で







それは、あの子だけの、特別な言葉








・









『また後で、“2人で”話そうね______。』

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