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岩田side
そう言ってAの頭をぽん、と撫でると、離れないでとでも言うようにしがみついて、
『せんせ、帰っちゃ、やだ……』
岩田『どした、A。なんか嫌なことあった?、そう言うわけじゃないけど、ちょっと気持ちが落ち込んじゃった?』
『…………かえっちゃ、だめ……、』
岩田『……分かった。今日はAの隣で一緒に寝るよ。……、どしたの、なんで泣くー。笑』
見るとすーっとAの頰に零れた涙。
もしかして、甘えたくてもあまえられなかったのかもしれないね。
岩田『じゃ、先生今からシャワー浴びてくるからそれまでいい子で待ってて。な?』
『……、ん、……』
岩田『ん、笑』
帰ってくると、ちょっとうとうとしながら俺を待っててくれた。
岩田『待っててくれたの?、ありがとう。笑、だけど眠いんなら寝な、』
『ん、……、こ、こ、』
岩田『はいはい、笑』
自分の隣で寝て、とくっついてくる。Aが寝るまではここで寝ようとAのベッドに少し入る。
岩田『昔はこうやって寝てたね。覚えてる?』
『ん、だってせんせ、いないとA眠れなかったもん……』
岩田『そうだそうだ、こうやってお腹トントンしないと寝なかったよね、A。笑』
『……ん、けほっ、けほっ、……』
岩田『ほら、ちょっとしんどくなったんじゃない?、……点滴しないかい、』
『……、しとく、』
岩田『えらいえらい。
……、眠いなぁ、……おやすみ、』
点滴のおかげで喘鳴もなく、ぐっすり。
よかったね、と頭を撫でてAの隣で俺も眠りについた。
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Kate - 続編書いていただきたいです!身勝手なお願いではありますが (1月31日 18時) (レス) id: f366eea424 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きお願いします!!! (2021年2月7日 0時) (レス) id: f091408b7b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この小説の大ファンです。毎回更新楽しみにしています。そろそろ続きが見たいです。忙しいと思いますが更新楽しみにしています(^^) (2020年5月22日 1時) (レス) id: 5ef7891912 (このIDを非表示/違反報告)
あん - 頑張っください! (2020年5月20日 1時) (レス) id: 38b8074328 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴイチゴ(プロフ) - 今度は自分が看護師になって臣君達と一緒に小児科クリニックとかで治療したりする。というのを書いてほしいです!! (2020年5月10日 21時) (レス) id: a073860beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:岩田柊架 | 作成日時:2019年2月7日 21時