子宮筋腫 ページ36
白濱side
母『この前の病院では筋腫の画像ももらえて、女の先生で私はいいと思ったんですけど、なぜかこの子はとても嫌がって…………』
白濱『……笑。』
すごいお母さんだなぁ。笑、とはいえ、産婦人科のドクターをしていると珍しくない光景。
娘さんが心配なゆえ、娘さんに先走ってマシンガンの如く症状を説明されるお母さん。
白濱『……、お母さん、よく分かりました。
あとは、Aさんとお話させてもらいます。』
『……、え、お母さん……』
母『そうですね、じゃあよろしくお願いします。A、ちゃんと先生とお話しなさい。』
寺沢Aちゃん。18歳。子宮筋腫の影響で、貧血や生理痛を訴え、他院からの転院。
控えめな子なのだろう、お母さんがいないと少し不安みたいで出て行ってしまった途端に目線が伏し目がちに。
白濱『そんな怖がらないで。笑、まだ何にもしてないからね、先生と少しお話ししようか。
前の先生は女の先生だったんでしょう、……怖かった？』
『……ん。』
やっぱり。あの病院からの転院患者さんは比較的、若い女性が多く、特にあの病院を初めて受診した子は必ず産婦人科に対して恐怖感を持ち合わせてる。
白濱『そうかぁ。でもね、実はAちゃんくらいの子であの先生怖いからってこの病院来る子多いんだ。だから、自分だけかなって不安にならなくて大丈夫。ここに来てくれた以上、先生たちが責任もって診るからね。』
『……内、診しますか、…………』
彼女の目が揺れる。一番の気がかりはそこなんだろうな。
白濱『んー。エコーでお腹の上から最初に見て内診が必要そうだなって思ったらしたいなって思ってます。
でも、無理はしないから。どうしても嫌だったらしないよ。』
『…………』
白濱『エコーからちょっと頑張ってみようか、頑張れる？』
『……はい、』
泣きそうな顔。怖いよな、そりゃそうだ。
看護師『じゃあここに寝転がろうか。……大丈夫大丈夫。
足たてますよ、それでお腹の力抜けるかな。
服ちょっとごめんね……』
準備ができた頃を見計らって、
白濱『準備できた？、えらいえらい。
タオル取らなくていいよ、そのままタオルの中でエコーしちゃうからね。はい、じゃあ深呼吸。
お腹の力抜きますよ……、笑、息吐いてごらん。笑』
泣きそうな顔で頑張ってくれてるけど、お腹には力が入ってしまって診察が上手く進まない。
『ごめんなさい、……、』
白濱『……謝らないで、ちょっと怖くなっちゃったね。一旦深ーく呼吸しようね。』
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Kate - 続編書いていただきたいです！身勝手なお願いではありますが (1月31日 18時) (
レス) id: f366eea424 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きお願いします！！！ (2021年2月7日 0時) (レス) id: f091408b7b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この小説の大ファンです。毎回更新楽しみにしています。そろそろ続きが見たいです。忙しいと思いますが更新楽しみにしています(^^) (2020年5月22日 1時) (レス) id: 5ef7891912 (このIDを非表示/違反報告)
あん - 頑張っください！ (2020年5月20日 1時) (レス) id: 38b8074328 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴイチゴ(プロフ) - 今度は自分が看護師になって臣君達と一緒に小児科クリニックとかで治療したりする。というのを書いてほしいです！！ (2020年5月10日 21時) (レス) id: a073860beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岩田柊架
| 作成日時：2019年2月7日 21時
