EXILE 医療センター19

生理痛 ページ46

片寄side


片寄『次の患者さんお願いします、』

看護師『はい、……どうぞ、最初はお母さんも同伴にしましょうか、』

片寄『こんにちは、』

金曜日の昼下がり。この時間に予約を入れる学生の子は少ない、ましてや産婦人科は。

あらかじめ目を通しておいたカルテで目に留まって、ようやく番が回ってきたみたい。


片寄『ここ座ってね、…最初はお話きかせてください。』


高校一年の山本Aさん。ひどい生理痛で、セカンドオピニオンみたい。

かなりひどく、２日目なんて学校もきついぐらいらしく。


思春期の子は生理痛がひどい傾向にある子は多くて。ただ、それは我慢しろ、ということじゃなくてお薬や気持ちの面でコントロールできる、ということ。


セカンドオピニオンだもんな、詳しく診る必要がある。


片寄『前回の診察では内診はされましたか？』

母『いえ、説明だけです。』


片寄『分かりました、ありがとうございます、』


ここでお母さんは退室。

ここからは俺が直接Aちゃんをカウンセリングする。


片寄『高校生なんだ、部活は何やってるの？』

『…えと、バスケです。』


片寄『そっかぁ、かっこいいね。笑

今、大会シーズンなんだ、んー。』


『……あの、』

片寄『ん？』

『……時々、生理じゃないけど血が出ます、』

片寄『お、それは、今初めて言った？

そっかそっか、教えてくれてありがとう。んー、そのときの血は何色？』


『……え、と、…茶色っぽい感じ…』

片寄『そっか…、わかりました。

じゃあ診察していきますね。

今日は二回目ということで内診したいと思っています。内診は分かるかな。』


『……はい、』


片寄『ん。恥ずかしいかもしれないけど、大事な検査だから頑張ろうな。』

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