EXILE 医療センター19

▽ ページ31

白濱side


引っ張られる感覚はあるのか、怖がるような息づかいが聞こえる。


白濱『もうちょっとだからね、よく我慢できてる。偉い偉い、笑』


片寄『今まで怪我したことない？』

『……っ、小学校のとき、っ、腕……』

片寄『そっかそっか。一回あるから怖かったんだ、』


『……そのときの先生が怖かった……』


片寄『…』

というのも、そのときのドクターがかなり怖く、無理矢理抑えて……とトラウマになるようなことばかりだったみたい。


白濱『そっか。思い出しちゃったんだ。

もっと早く聞いておけばよかったね。』


『……でも、先生たち優しかったから。』


片寄『そう？笑、……はい、足は終わり。笑、頑張った頑張った。』


白濱『待ってねー、……ん、おでこも終わり。ガーゼ貼るから待ってよ…』



ようやく全部が落ち着いて俺らもAも一安心。


白濱『よく頑張ったねー。笑

疲れたでしょ、全部終わったけどまだ帰せないからしばらく休んでような。』


片寄『眠い？笑、眠いね。笑

ちょっと明るいし、騒がしいから移動させよっか…』


白濱『あー、あの部屋空きあるもんな、』


『……ここがいい……』


片寄『ここでいいの？…、ん。笑

じゃあこれだけかけとくね……、』



白濱『おやすみ……笑』


さっきまでずっと強ばってた顔と体がすーっと力が抜けていくのがわかった。



涙の跡をそっと拭いて、離れようとすると、スクラブをつかまれていた。笑


白濱『大丈ー夫だよー………笑、』




可愛いなぁ。笑、抜糸も頑張ろうな。笑

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