EXILE 医療センター19

食べる練習 ページ24

山下side


山下『おはよ、A。

…どしたん、なんでぐずぐずなん。笑 』


看護師『お鼻がちょっと痛いんだよね、軟膏は塗ってるんですけど。』

山下『そうかぁ、そうやんなぁ。

んーー、そろそろご飯始めてみよか。

そろそろもぐもぐしてみたいよなぁ。』

喘息の発作が起き、ご飯が食べられず鼻から管を通して栄養を取る栄養経管をしてたんやけど、

鼻が他の人より小さいAはチューブが太くて痛いみたい。

そろそろ口から栄養入れてみるのもええな、と思って岩ちゃんと相談。


明日の朝からちょっとずつ栄養経口を始めてみる。



食事面も回復してきたな、と思ってた矢先、看護師の子からAの様子を聞いた。


看護師『胃が受け付けなくなってるんだと思うんですけど、吐いちゃうことがよくあって。

本人はそれでも頑張って食べようとするんだけど、やっぱり食べられずで。

食べられる量もまた減ってきてます。』


それを聞いて心配でAのところへいくと、ちょっとお昼時やったからご飯を食べようとしてて。


山下『Aー、頑張ってんなぁ。

焦らんでもええからな、残してええから。

……っ、おぉ、大丈夫か。よしよし、ちょっと拭こか。ええよ、気にせえへんの。笑



泣かんでええやん、A。笑

ちょっと慣れてないだけやもん。』


ごくっと飲み込んだ瞬間、やっぱり吐き気があったみたいで吐いてしまった。


ぽろぽろ泣いてる。目を見ると赤いからこれよりも前にもちょっと泣いてたんやろな。

『……もうっ、食べるのやだ………っ、こんなのなら…お鼻から入れる方がいい……っ、』


山下『……A、おいで。』


ぎゅっと抱きしめるとまた涙が。


本人だってこんなん嫌やんな。俺だって無責任なこと言われへんし、この辺プロちゃうから誰かに頼んだ方がいいな。

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