EXILE 医療センター19

▽ ページ23

Aside

最初はただ気持ちが落ち込んでるだけだと思ってた。

勉強が大変で部活もハードで全部に一生懸命になってたら、あるとき涙が止まらなくなってて。


ご飯が食べられなかったり、一日中起きれなかったり、気分が沈んだり。



普通なんだ、みんなそうなんだから、そう思ってたけど、お母さんが普通じゃないと病院に連れてってくれて。

そこで岩田先生がいた。


岩田先生は普通だと言い張る私に、うつだとはっきり言った。


わがままな私を何度も優しく説得してくれる。


今回も薬を変えて何か悪くなってしまったら怖くて、先生からの提案が受け入れられない。


先生が拭いてくれる涙は全然止まらない。



『……っ、大丈夫っ、……変えてみるっ、』


岩田『ん。笑、心配しなくて大丈夫。

なんかあったらいつでもおいでな、お薬やっぱり合わなかったー、とか。』

『……んっ、………』


岩田『大丈夫？、……』


『……あたまくらくらする……』


岩田『……これ飲もう、ちゃんとごくって、……ん、そうそう。』


『……っ、あ、さのせんせ…』


佐野『おはよ、笑。』


岩田『久しぶりに玲於と会ったんじゃない？よかったねー、笑。』


佐野『俺に会いたかったのー？笑、かわいいなぁー、笑。

俺は岩さんから頑張ってるって聞いてたけど。』


『……ふふふ、笑』


岩田『なによ、笑。

あ、涙止まったね。よかったー。笑』


普通にしてくれる。

それが嬉しい。

治るのか本当に不安な時もあるけど、焦らないで先生を信じてみようと思った。

食べる練習→←涙ぽろぽろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す