EXILE 医療センター19

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今市side


今市『Aー、明日起きられなくなっちゃうよ。寝んねしよう、先生とお部屋行こう。』

『……んーーっ、ま、まぁ……やだぁ……』


今市『ママなぁ、うん。』


少し場所を変えようかな。


そう思って談話室へ。

この病院の談話室は夜になるとカウンセリングルームになる。夜が極端に怖くて眠れない子、睡眠障害のある子がある程度灯りを落としたところで少しずつ慣れるようにするのをやってる。

談話室に連れていこう。そう思って席をたつ。


今市『お部屋じゃないよ、ちょっと違うところ。』


談話室に行くと少しだけ人がいて。

自分よりずっと大きい人がいてちょっと怖くなったのか泣くのをやめたA。


今市『怖くなったら先生のことぎゅーして教えてよ。』


『……んっ、……っ、…っ、』


今市『ママ会いたいなぁ、A。

ひとりで頑張ってて偉いよ。本当によく頑張ってるな。先生いっぱいAのこと褒めたい。』


『……んんっ、ままぁっ、』


泣き叫ぶわけでもなく、俺たちを拒否するわけでもなくただ小さくママ、と繰り返すA。


今市『ママもAのこと頑張れって言ってるよ。でも、なかなかお仕事が忙しくて来れないんだって。』


『………A、ひとりぼっちやだ…』


今市『ひとりぼっちじゃないよ。先生たちも看護師さんもママもパパもちゃんといる。

さみしくて泣きそうになったらナースステーションにこそっとおいで。笑

誰かにぎゅうってしてもらいな、ね？』


『……っ、うんっ、』


今市『ひとりじゃないから。な、そんなこと思わないの。』


『……っ、ん、』


今市『どうする、先生とお部屋いく？』

『……ん…』

ようやく寝る気になったみたい。

薄暗い部屋で暖かくなって眠たくなってきたみたい。


今市『行こうか。寝んねしような。』


『……んっ、……』


今市『………はいはい、よしよし。』



午後11時すぎ。ようやく寝てくれた。


寂しくなったらいつでもおいでね。

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