EXILE 医療センター19

お家帰る ページ15

#4歳設定

今市side


看護師『…先生、びっくりしちゃうよAちゃん。なんで泣いてるんだろうーって、笑』


『…んっ、ん”ぅー…っ、……』


今市『どしたのAー、おいで。』


みんな外泊で家に帰っちゃって病院は静か。

それが寂しいのか、人が少なくてスタッフの手が空いてるから甘えてるのかさっきから泣きじゃくってる。


俺が抱っこしたら泣き止んでくれるかなぁ、笑


今市『寂しかったかぁ、笑』

『……A、っも、かえるぅ…』

たとえ帰れたとしても両親が海外勤務のため、一緒に暮らせないA。本人もわかってるからか、普段ママ、パパと泣くことはない。ただ、この時期は不安定になるなぁ。


今市『じゃーあ、眠たくなるまでここにいる？特別だよ。笑』


『……いる。』


今市『じゃあここお座りして。寒くない？お布団掛けとこうな。』


『ここ座るいや。』


今市『どこ座るの。』

『……ん。』

今市『ここ？笑、しょうがないなぁ、』


『…わぁい、笑』


鳴いたカラスがもう笑った。笑

涙で頬をびっしょびっしょにしてるのににこにこ笑ってる。


今日の仕事中断。笑、書類の整理を軽くしようと思ってたぐらいだから。


今市『そんなに泣かなくてもいいんだよ、笑。

寂しかったらいつでもいっていいから、苦しくなるまで泣いちゃだめ。いい？』


『うん。んっ、』


今市『ん、これ読むの？わかった。笑』


絵本を読んで読んで、とせがんでくる。いつもみんな集まって読み聞かせをしている。ひとりで読んでもらうのははじめてらしく、嬉しそう。

今市『…………、おしまい。』

読み終えると寂しそうな目をしてる。

今市『そろそろ寝んねしないとな、A。』

そういうと弱々しくめそめそ泣きだした。笑

今のこの時期、外泊してる子は親と過ごしているだろう。そんな時にひとりで病院で過ごすのはどれだけ辛いのか、俺たちにはどれだけ想像しても分かりっこないんだろうと思う。

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