EXILE 医療センター18

#臨海学校 ページ38

片寄side


今日から二日間、高校の臨海学校で。

ここの学校は夏休みの二日間全校生が、学校を離れて自然の中でキャンプをする。俺は養護教諭としてついていく。


ここの学校は結構偏差値が高く、普段はみんな騒いだりしない大人しい子が多いんだけど、ここぞとばかりにはしゃいでてみんな高校生なんだなと思う。笑


一年生のバスに乗ってむかう。

みんなバスの中で騒ぐと酔うということは分かってるみたいで、降りてからもそんなに気分が悪いと言う子はおらず。


昼、夜、と飯ごう炊さん。

夜はカレーを作るみたいで、みんな本当に楽しそうに。笑





みんなお風呂に入って自由になり、俺ら教員も自由になったそのとき。


今市『涼太ー、ちょっと。』


一年生の担当の隆二さんに呼ばれて、女子の部屋の方へ。
ちょうど女の養護教諭が出払っているから俺がいく。

今市『なんかちょっとしんどいって言ってる子がいて。風呂上がりだからのぼせたって本人言ってるみたいだけど、友達が赤みが引いてないって。』

片寄『そうですか、はしゃいでちょっと疲れが出たのかもしれませんね、』


今市『絶対あるね、笑』


部屋について、ドアを開けると明らかに具合の悪そうな子が。


片寄『どんな感じかな、暑い？』


今市『深瀬、水分取った？』

深瀬さんらしい。下の名前は多分Aちゃん。保健委員の子だと思う。


片寄『お熱計ろっか、ん。


ppppp....37.5。しんどいなぁ、これは。笑

とりあえず部屋移動しましょうか、』


今市『ん、深瀬、何かあったとき先生たち来れないから保健室で今日は休もうな。』


『……えぇ、寝れば大丈夫だもん、』


片寄『だめー、笑、心配だから。

今日しっかり休んで、明日またはしゃいだらいいじゃん、な？』


今市『それがいいよ、』


ちょっと嫌そうな顔してるけど、素直に従ってくれた。


片寄『だいぶ辛そうだなぁ、いつからしんどかったん、』


『あ、先生関西弁。笑』

片寄『出てた？笑、直らへんねん、』


『直さなくていいよ、笑』

片寄『それで、いつから？』

『……』

片寄『怒んないから、笑』

『………飯ごう炊さんのときから。』

今市『お前ー、笑』


『だってさぁー。』


今市『まぁしっかり休みなさい、じゃあ片寄先生の指示に従うんだよ、お休み。』

『おやすみなさーい、』

片寄『じゃあここの部屋ね、』

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