EXILE 医療センター18

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登坂side


しばらく様子を見てると心は元気になったと言うけど、やっぱり体はまだまだ回復しない。

血液検査もしてみたけれど、すっごい悪い数値で。

疲れがたまって眠ってしまったAを横目にカルテの整理を進める。


今市『……Aちゃん大丈夫？』

外来の少しの空き時間に隆二がちらっと来てくれた。

登坂『うーん、だいぶしんどかったみたい。一緒に住んでるんだけどなかなか会えなくて今日久しぶりにじっくり顔見たら顔色悪すぎてびっくりした。』

今市『そっかそっか。小児科勤務だと俺らドクターより子供のこと見てないといけないからしんどいだろうね。新人教育もやってるみたいだし。』


登坂『うん。……腹減ってないっていうのも心配なんだよなぁ。』

さっきコンビニで買ってきたサンドイッチとオレンジジュースは食べられなかったみたいで。


登坂『Aはさぁ、しんどくてもしんどいって言わないんだよなぁ。俺が見てたら気づけるんだけど、それはいつもできる訳じゃないし。』


今市『んー。頑張りすぎるところがあるのかもな。いつも頼られてるとしんどくなっても言えないのかも。』


登坂『……ごめんごめんA。

もうちょっと眠ってていいんだよ、ゆっくり寝てな。』


今市『お腹空いてない？』


『……だいじょぶです…』


目眩なんて体がしんどい証拠なんだから。

俺に頼ってくれていいんだよ。

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