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「伊之助ばっかりずるいぃーー!!俺も女の子と仲良くしたいぃー」
黄色の少年が地団駄踏んでいる。
市松模様の少年が、私をじっと見つめている。
なにか、言いたそうな。そんな顔。
「で、俺に会いに来たのか?」
伊之助と呼ばれた猪の彼が
澄んだ目で私を見る。
『先日はありがとうございました。今日はしのぶさんの検診を受けに来たんです』
「あなたは。。もしかして。。。。」
市松模様の少年が口を開いたと同時に
「その方は、不死川さんの奥方ですよ」
と言うしのぶさんの声がした。
「だからね、伊之助くん。その手を離してね?」
しのぶさんの笑顔に
伊之助くんはバッと手を離した。
「オクガタってなんだ?食えんのか?」
「しーっ!伊之助。奥方っていうのは、結婚相手ってことだよ」
「なんだ。つまんねぇの」
「Aちゃん、診察しましょうか」
しのぶさんの優しい声にほっとする。
『急にすみません。よろしくお願いします。』
しのぶさんについていく私を
伊之助くんが面白くなさそうに見ていた。
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作者名:あい | 作成日時:2020年12月27日 17時