花恋2

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おでこがあつい。



おでこだけじゃない。

全身が熱い。



『晴くん。。。。』



もういない彼の名前を呼ぶと熱は更に増し、胸の当たりがぎゅっとむず痒くなった。


楽しかった。

今日は1日楽しかった。

久しぶりに笑って
ビックリして
本当に楽しかった。



「Aちゃーん？」


お母さんが呼ぶ声が聞こえた。



『どうしたの？』



リビングに入ると、お父さんが考えるような仕草をしていた。



「Aちゃんって、神楽木さんとこの晴くんと仲良くしてるわよね？」

『え？うん。そうだけど 』



私の言葉をきいて、更にお父さんは眉間のシワを濃くした。




「うちの会社に協力の依頼があってね。それを受けるか悩んでるみたい。」



それは、晴くんの会社と一緒に仕事をすることを指していて
そうなれば晴くんと関わることが増えるかもしれない。


そんなことを考えて、嬉しくなっている自分におどろいた。





この先に待っている展開なんて想像もしないで。

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