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高橋side




バタバタと走る音が聞こえて、
またお嬢様かとため息がこぼれる。



「全くあのガキは。。。」



つい本音が零れた。



旦那様が休まれているから静かに。
と、注意をしようと廊下に出ると、いつもとはちがう雰囲気の彼女。




先程馳さんが来ていたから。。。



大人の男の勘ってやつが働いて、
お嬢様の腕を掴む。




『高橋。。。?』




やはり。

目に涙を浮かばせた彼女にギクリとしながら、微かに2階から聞こえる足音から逃げるように応接間に入った。




「何があったんです?」




小さい頃からお世話をしてきた。

俺が育ててきたと言っても過言ではないくらい、2人で生活してきたんだ。



最近の彼女の心が不安定なことくらい、分かってる。



その原因が馳さんだってことも





『分からないの』





小さく呟いた彼女をソファに誘導して隣に座れば、ぽつぽつと話し出した。



「馳様は、真に愛しているのはお嬢様だけなんだと、伝えたかったのでは?」

『でも、そんなの意味無い』





彼女はおっとりしている割に、
思考は現実主義的だ。



「恋愛というのは、理屈とか、現実味だとか、そういう類のことを全部抜きにした感情だと思いますよ」

『分からないわ』

「お嬢様にも、いつか分かる時が来ます」

『もう、幼馴染には戻れないのかしら』

「全てが解決した時は、また戻れるかもしれないし、それ以上の関係になっているかも分からないですね。」




納得していない様子のお嬢様。




「何事にも、永遠というものはありませんから」




話をしているうちに落ち着いた様子のお嬢様が




『高橋は好きな人いるの?』



なんて、
ガキみたいな、アホみたいな質問をしてきたから、




部屋を出た。

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設定タグ:花のち晴れ , 馳天馬 , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
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あい(プロフ) - ひなさん» ありがたい言葉! これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年7月24日 21時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 早速の更新ありがとうございます(о´∀`о)読ませて頂きました☆引き継ぎあいさんのペースで書いて頂ければと思います(^^) (2018年7月20日 21時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!更新間隔があかないように頑張ります(^-^) (2018年7月20日 20時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - なかなか無い作品です!続きがとても気になります♪ (2018年7月20日 15時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2018年7月17日 21時

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